ニュース速報

ワールド

米「WHOは台湾と直接関与を」、新型肺炎巡り 中国は反発

2020年02月07日(金)01時10分

 2月6日、台湾の外交部(外務省)は、中国が台湾の新型コロナウイルス感染者について誤った情報を世界保健機関(WHO)に提供していると批判した。写真は北京で3日撮影(2020年 ロイター/Carlos Garcia Rawlins)

[台北/ジュネーブ 6日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)が台湾の新型コロナウイルスの感染者数を訂正したことを巡り、米国はWHOが台湾当局と直接対応すべきと求める一方で、中国は米国が「台湾問題をあおっている」と反発し、主張が対立している。

台湾の外交部(外務省)は6日、中国が台湾の新型コロナウイルス感染者について誤った情報を世界保健機関(WHO)に提供していると批判した。

台湾は中国の反対でWHOに加盟できていない。

米国のアンドリュー・ブレンバーグ在ジュネーブ国連大使は「WHOは感染地域として台湾の公衆衛生データを目に見える形で提示し、台湾の公衆衛生当局と直接関与することが不可欠だ」と主張した。

日本の岡庭健ジュネーブ国際機関政府代表部大使も「特定の地域がオブザーバーとしてでさえもWHOに参加できない状況を作り出すことにより、地理的な空白を作るべきではない」とし、米国の主張に賛同する意向を示した。

一方、中国代表は、新型コロナウイルスに関して中国と台湾の間には広範な協力があるとして反発。「中国の中央政府は台湾の同胞たちの健康と幸せを守ることに非常に誠実であると言えると思う。台湾が中国の一部であり、この事実を変えることはできないことを改めて伝えたい」とした。

さらに「中国は関連各国が議長のガイダンスを尊重し、会議の手続き上の規則を厳守するよう要求する。また、いわゆる台湾問題についてあおることをやめ、時間を無駄にしないよう求める」とした。

WHOは4日、台湾の感染者数を13人から10人に訂正した。

台湾外交部の報道官は「中国が誤った情報を提供したことが、間違いの原因だ」と批判。

また報道官は、WHOが台湾の呼称を何度も変更していることに抗議したとも表明。WHOは台湾の呼称を「台湾、中国」「台北直轄市」「台北」「台北と周辺地域」と変更している。

「WHOに聞きたい。台湾の名前を何度変更するつもりなのか。われわれの名称は台湾であり、公式名称は中華民国だ」と述べた。

中国外務省はロイターに対し、WHOに報告した台湾の感染者数は全て台湾政府からのものとした上で、「誤りがあったとすれば、台湾当局が故意に間違った情報を報告している」とした。

WHOは現時点でコメントに応じていない。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

カナダ首相が豪州訪問、「ミドルパワー」連携強化へ

ワールド

金価格が5日続伸、中東リスクで安全資産への需要が高

ビジネス

焦点:米イラン攻撃後にドル急騰、安全資産の地位を再

ビジネス

米テスラ、2月に欧州主要市場でシェア回復 販売安定
MAGAZINE
特集:トランプのイラン攻撃
特集:トランプのイラン攻撃
2026年3月10日号(3/ 3発売)

核開発の断念を迫るトランプ政権が攻撃を開始。イランとアメリカの本格戦争は始まるのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「毎日が人生最後の日」だと思って酒を飲む...84歳医師が語る心優先の健康法
  • 2
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからくりとリスク
  • 3
    BTS復活...でも、韓国エンタメが「苦境」に陥っている
  • 4
    「死体を運んでる...」Google Earthで表示される「不…
  • 5
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
  • 6
    人気の女性インフルエンサー、「直視できない」すご…
  • 7
    ドバイの空港・ホテルに被害 イランが湾岸諸国に報…
  • 8
    【台湾侵攻は実質不可能に】中国軍粛清で習近平体制…
  • 9
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 10
    【トランプ関税はまだ序章】新関税で得する国・損す…
  • 1
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからくりとリスク
  • 2
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの謎判定に「怒りの鉄拳」、木俣椋真の1980には「ぼやき」も
  • 3
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医師がすすめる意外な健康習慣
  • 4
    BTS復活...でも、韓国エンタメが「苦境」に陥っている
  • 5
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 6
    「毎日が人生最後の日」だと思って酒を飲む...84歳医…
  • 7
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 8
    中国で今まで発見されたことがないような恐竜の化石…
  • 9
    「若い連中は私を知らない」...大ヒット映画音楽の作…
  • 10
    米国の中国依存が低下、台湾からの輸入が上回る
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中