ニュース速報

ワールド

上海、プラハとの関係停止 台北との姉妹都市協定締結で

2020年01月15日(水)02時28分

中国・上海市は14日、チェコ・プラハが台湾の台北市と姉妹都市の協定を結んだことを受けプラハとの公式関係を当面断つと述べた。写真は姉妹都市協定にサインするプラハと台湾の両市長。プラハで13日撮影(2020年 ロイター/DAVID W CERNY)

[上海/台北  14日 ロイター] - 中国・上海市は14日、チェコ・プラハが台湾の台北市と姉妹都市の協定を結んだことを受けプラハとの公式関係を当面断つと述べた。

チェコのゼマン大統領は中国との関係強化を進めてきたが、中国の約束した投資計画が実現しなかったことを受け、中国に対して批判的になっている。12日には中国で4月に開催される首脳会議に出席しないと述べた。

チェコの首都プラハは独自の外交を進めている。フリブ市長は中国当局による台湾外交官の会議からの立ち退き要請を拒否。また、市庁舎にチベットの旗を掲げた。

中国は台湾を、中央政府に反発している省と位置付けており、台湾情勢は中国の外交において最も繊細な課題だ。中国は外国政府に対して、中国に同調するように圧力を強めている。

フリブ市長と台北市の柯文哲市長は13日、プラハで姉妹都市の協定書に署名した。

上海市政府はプラハが台湾など主要な課題において多くの過失を犯したと発言。声明で「無責任に中国の内政に干渉し、公的に『一つの中国』原則を挑発してきた」とし、プラハの動きに「厳格な対立姿勢」を示した。結果として上海は即時、プラハとの全ての公式関係を当面断つとした。

プラハ市は2019年10月、中国が掲げる「一つの中国」原則を拒否し、北京市との姉妹都市関係を解消した。

フリブ市長は声明で「北京との姉妹都市の関係解消以降、中国の内政には関与していない。『一つの中国』は外務省が対応するべきだ」とした。

チェコ外務省は、台北との姉妹都市協定はプラハで当選した政治家が決めたことであり、国の判断ではないと述べた。

先週末の台湾総統選では与党・民進党の蔡英文総統が大差で再選した。選挙運動では中国の強迫行為を繰り返し批判し、台湾が脅されて服従することはないと主張してきた。

蔡氏は台湾が「中華民国」を正式名とする独立した国であり、中国が台湾を支配したことはないと主張している。

柯市長は台湾の正式な独立性を支持していない。昨年は上海を訪問し、台湾海峡の両岸は「一つの家族だ」と述べた。柯市長は24年の台湾総統選に出馬するとみられている。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ大統領、チャゴス諸島基地を「軍事的に確保」

ワールド

トランプ氏はイランと合意可能か注目、外交優先も軍事

ビジネス

ビットコイン24年10月以来安値、仮想通貨時価総額

ワールド

米政権、キューバとの外交「既に進行中」=レビット報
MAGAZINE
特集:トランプの帝国
特集:トランプの帝国
2026年2月10日号(2/ 3発売)

南北アメリカの完全支配を狙うトランプの戦略は中国を利し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新世論調査が示すトランプ政権への評価とは
  • 2
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近したイラン製ドローンを撃墜
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    「右足全体が食われた」...突如ビーチに現れたサメが…
  • 5
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染…
  • 6
    「反トランプの顔ぶれ」にMAGAが怒り心頭...グリーン…
  • 7
    ユキヒョウと自撮りの女性、顔をかまれ激しく襲われ…
  • 8
    エプスタインが政権中枢の情報をプーチンに流してい…
  • 9
    関税を振り回すトランプのオウンゴール...インドとEU…
  • 10
    習近平の軍幹部めった斬りがもたらすこと
  • 1
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 2
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から脱却する道筋
  • 3
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「副産物」で建設業界のあの問題を解決
  • 4
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染…
  • 5
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 6
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗…
  • 7
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新…
  • 8
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れ…
  • 9
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 10
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 5
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 6
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 7
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 8
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 9
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中