FRBは当面政策維持を、生産性頼みは尚早=カンザスシティー連銀総裁
写真は米カンザスシティー地区連銀のシュミッド総裁。ワイオミング州ジャクソンホールで2023年8月撮影。REUTERS/Ann Saphir/File Photo
Howard Schneider
[ワシントン 11日 ロイター] - 米カンザスシティー地区連銀のシュミッド総裁は11日、力強い経済成長が続く中、米連邦準備理事会(FRB)は当面、金融政策を維持する必要があると述べ、依然として高止まりするインフレ対策として生産性向上に頼るのは時期尚早だと警告した。
ニューメキシコ州アルバカーキで開かれた経済フォーラムでの演説で、シュミッド氏は「インフレが依然として高止まりしており、経済の大部分で需要が供給を上回っているようだ」と指摘した。
生産性の向上や人工知能の普及によって経済の潜在力が高まり、「インフレを伴わない供給主導の成長サイクル」が可能になる可能性はあるが、シュミッド氏は「まだそこには至っていない」との見解を表明。支出や投資の一部を抑制できる程度に金利を高く維持する必要があり、「さらなる利下げは、高インフレをさらに長期化させるリスクがある」と述べた。
最近の生産性向上についてシュミッド氏は、労働者がコロナ禍前後の期間よりも長く職場にとどまり、単に自分の仕事のスキルが向上したといった、ありふれた要因によるものである可能性があると指摘。離職率の低さから生まれるものであれば、生産性が今後もこのペースで成長し続けるかどうかは不透明だとした。
また、この日発表された1月の米雇用統計が予想を上回る内容となったことは「良いニュース」だとし、昨年の雇用市場の景気循環的な弱さを巡る懸念を和らげるとの見方を示唆。昨年12月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げに反対票を投じたことにも言及し、雇用増の鈍化が労働者需要の弱さではなく、人口動態の変化や移民政策に関連していると感じたためだと説明した。
その上でシュミッド氏は、トランプ政権が景気刺激的な金融政策を求める中でも、FRBは雇用とインフレのバランスを維持する必要があるとの考えを改めて示した。
シュミッド氏は今年のFOMCで投票権を持たない。
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