Padmanabhan ‍Ananthan Sriparna Roy

[9日 ロイター] - 米製薬大手イーライリリーは9日、米バイオベンチャーのオーナ・セラピューティクスを最大24億ドルの現金で買収すると発表した。これによりイーライリリーは患者の細胞を体外に取り出すことなく、体内で細胞を利用して治療を行う技術を入手する。

イーライリリーは、肥満症治療薬以外の分野へ多角化を図る目的で、ここ数カ月にわたり相次いで買収契約を締結している。

オーナは環状RNA(リボ核酸)と⁠呼ばれるRNAの一種を新しい脂質ナ‍ノ粒子と一緒に用いた治療法を開発している。主力候補薬「ORN─252」は現在、開発初期段階にある。

米ブリストル・マイヤ‍ーズ・スクイブ、ギリアド・‍サイエンシズ、ジョンソン・‍エンド・ジョンソン(J&J)などの製薬会社は既にがん治療向けのCAR(キメラ抗原受容体)-T細胞療法を提供しているいが、⁠その大半が細胞を分離し、改変して患者の体内に再注入す⁠る手法を採用して‍いる。

肥満症薬市場で主導的な地位にあるイーライリリーは、買収や提携を通じて炎症性腸疾患、がん、眼疾患、遺伝子編集技術などのほかの治療領域への多角化を進めている。

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