ニュース速報
ビジネス

ベトナム、5月の対米貿易黒字が急増 関税交渉に影響も

2025年06月06日(金)17時12分

 ベトナム政府のデータによると、5月の対米貿易黒字は122億ドルに急増し、前年同月比で約42%、前月比で17%増加した。写真は、停泊中の貨物船。4月16日、ベトナム、ハイフォン港で撮影(2025年 ロイター/Athit Perawongmetha)

Francesco Guarascio Khanh Vu Phuong Nguyen

[ハノイ 6日 ロイター] - ベトナム政府のデータによると、5月の対米貿易黒字は122億ドルに急増し、前年同月比で約42%、前月比で17%増加した。対米輸出も前年比約42%増の138億ドルとなり、コロナ禍後の最高に達した。

米貿易統計でも、ベトナムの黒字は4月にメキシコを抜き、中国、欧州連合(EU)に次ぐ規模となったことが示された。

トランプ米大統領は米国の貿易赤字を削減すると宣言している。ベトナムは、7月上旬に関税の一時停止措置が終了する前に合意できない場合には、46%の相互関税に直面することになる。こうした中、対米貿易黒字が急増したことで、通商交渉がより困難になる可能性がある。

ベトナムは対米黒字の削減に取り組んでいるが、輸出業者が関税が発効する前に米国に商品を届けようと急ぎ、黒字は拡大し続けている。

また、5月のベトナムの中国からの輸入は前年比21%増の162億ドルと、コロナ禍後の記録を更新した。米政府は中国が米関税を回避するためベトナムを迂回輸出拠点として利用していると非難している。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ロシアとインド、防衛関係を再構築へ 首脳会談受け共

ビジネス

ソフトバンクG傘下のアーム、韓国で半導体設計学校の

ワールド

中国主席、仏大統領に同行し成都訪問 異例の厚遇も成

ワールド

仏大統領、ウクライナ問題で米欧の結束「不可欠」
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%しか生き残れなかった
  • 2
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させられる「イスラエルの良心」と「世界で最も倫理的な軍隊」への憂い
  • 3
    高市首相「台湾有事」発言の重大さを分かってほしい
  • 4
    【クイズ】17年連続でトップ...世界で1番「平和な国…
  • 5
    「ボタン閉めろ...」元モデルの「密着レギンス×前開…
  • 6
    左手にゴルフクラブを握ったまま、茂みに向かって...…
  • 7
    ロシアはすでに戦争準備段階――ポーランド軍トップが…
  • 8
    日本酒の蔵元として初の快挙...スコッチの改革に寄与…
  • 9
    「ロシアは欧州との戦いに備えている」――プーチン発…
  • 10
    主食は「放射能」...チェルノブイリ原発事故現場の立…
  • 1
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 2
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体を東大教授が解明? 「人類が見るのは初めて」
  • 3
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%しか生き残れなかった
  • 4
    128人死亡、200人以上行方不明...香港最悪の火災現場…
  • 5
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 6
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 7
    【クイズ】世界遺産が「最も多い国」はどこ?
  • 8
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 9
    【クイズ】17年連続でトップ...世界で1番「平和な国…
  • 10
    日本酒の蔵元として初の快挙...スコッチの改革に寄与…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 6
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 7
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 8
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中