ニュース速報
ビジネス

米短期債の投資妙味薄れる、過度な利下げ織り込みで=米運用大手

2024年09月18日(水)14時38分

 9月17日、米運用大手フェデレーテッド・ハーミーズのマネー・マーケット・ファンドマネジャー、デボラ・カニンガム氏は、米連邦準備理事会(FRB)が金融緩和にそれほど積極的にならない可能性が高いとし、年内の大幅利下げを織り込んだ水準にある米短期債は投資妙味が低いと指摘した。写真はパウエルFRB議長、ワシントンで2022年1月撮影(2024年 ロイター/Graeme Jennings)

Alun John

[ロンドン 17日 ロイター] - 米運用大手フェデレーテッド・ハーミーズのマネー・マーケット・ファンド(MMF)マネジャー、デボラ・カニンガム氏は17日、米連邦準備理事会(FRB)が金融緩和にそれほど積極的にならない可能性が高いとし、年内の大幅利下げを織り込んだ水準にある米短期債は投資妙味が低いと指摘した。

FRBは17─18日の連邦公開市場委員会(FOMC)で23年ぶりの高水準にある政策金利を引き下げることがほぼ確実視されている。

市場では利下げ幅が25ベーシスポイント(bp)よりも50bpとなる可能性が高いと考えられており、年末までの3回の会合で計120bp程度引き下げるとの見方が織り込まれている。

しかし、フェデレーテッド・ハーミーズは今回25bpの利下げにとどまると予想。年末までに同じ幅の利下げをさらに2回実施すると見込む。

カニンガム氏が運用を担当するMMFは短期国債など満期の短い資産で構成する投資信託。「われわれの13カ月までの利回り曲線の中で長めの年限に投資することが短期的に最善の戦略」だが自身の予想よりもはるかに大幅な利下げが織り込まれているため、そうすることが難しくなっていると記者団に語った。

「景気後退を予想する市場参加者がかなりいるが、われわれはそう見込んでいない」とした。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米主要3空港で航空便に遅延、管制官不足で 政府閉鎖

ワールド

米東部の州知事選、民主党候補が優位保てるか

ワールド

トランプ氏、難民受入上限を過去最低7500人に 主

ビジネス

完全失業率9月は2.6%、雇用情勢は底堅い 有効求
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 3
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面に ロシア軍が8倍の主力部隊を投入
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 6
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 7
    海に響き渡る轟音...「5000頭のアレ」が一斉に大移動…
  • 8
    必要な証拠の95%を確保していたのに...中国のスパイ…
  • 9
    【クイズ】12名が死亡...世界で「最も死者数が多い」…
  • 10
    【クイズ】開館が近づく「大エジプト博物館」...総工…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【話題の写真】自宅の天井に突如現れた「奇妙な塊」にSNS震撼、誰もが恐れる「その正体」とは?
  • 4
    中国レアアース輸出規制強化...代替調達先に浮上した…
  • 5
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 6
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 7
    超大物俳優、地下鉄移動も「完璧な溶け込み具合」...…
  • 8
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 9
    熊本、東京、千葉...で相次ぐ懸念 「土地の買収=水…
  • 10
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ…
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 8
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 9
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中