ニュース速報
ビジネス

NY外為市場=ドル対円で9カ月ぶり安値、FRB大幅利下げ観測

2024年09月14日(土)06時15分

ニューヨーク外為市場では、米連邦準備理事会(FRB)が来週の会合で大幅利下げに踏み切る可能性とあるとの観測が高まり、ドルが対円で約9カ月ぶりの安値を付けた。2023年3月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)

[ニューヨーク 13日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、米連邦準備理事会(FRB)が来週の会合で大幅利下げに踏み切る可能性とあるとの観測が高まり、ドルが対円で約9カ月ぶりの安値を付けた。

ニューヨーク連銀のダドリー前総裁が前日、0.50%ポイントの利下げを実施する強い論拠があるとの認識を示したほか、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)と英紙ファイナンシャル・タイムズ(FT)が0.50%ポイントの利下げが実施される選択肢はなお残っていると報じた。

市場関係者は、こうしたことを背景に市場の観測が変化したと指摘。金利先物市場では現在、FRBが17─18日の会合で0.50%ポイントの利下げを決定する確率が51%であることが織り込まれている。前日時点の確率は約15%だった。

ジェフリーズ(ニューヨーク)の外為担当グローバル責任者、ブラッド・ベクテル氏は、物価指標を受け0.25%ポイントの幅での利下げが決定されるとの観測が強まっていたが、メディア報道により0.50%ポイントの利下げの可能性が再びた高まったと指摘。「0.25%ポイントの利下げ観測に基づいていたポジションが解消されている」と述べた。

終盤の取引でドル/円は0.66%安の140.855円。一時は140.285円と、昨年12月28日以来の安値を付けた。

ユーロ/ドルは0.08%高の1.1083ドル。欧州中央銀行(ECB)は12日に開いた理事会で0.25%ポイントの利下げを決定。ただ、ラガルド総裁の発言を受け、来月の追加利下げの観測は後退した。

主要6通貨に対するドル指数は0.08%安の101.08。

英ポンド/ドルは0.01%安の1.31235ドル。イングランド銀行(中央銀行)は19日の金融政策委員会で金利据え置きを決定するとみられている。

来週はFRBと英中銀ほか、日銀も政策決定会合を開く。

ドル/円 NY終値 140.82/140.85

始値 140.70

高値 141.01

安値 140.29

ユーロ/ドル NY終値 1.1076/1.1077

始値 1.1090

高値 1.1101

安値 1.1073

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

養命酒、非公開化巡る米KKRへの優先交渉権失効 筆

ビジネス

アングル:米株市場は「個人投資家の黄金時代」に、資

ビジネス

米国株式市場=S&P・ナスダック小幅続落、メタが高

ビジネス

NY外為市場=ドル上昇、156円台前半 FRB政策
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめる「腸を守る」3つの習慣とは?
  • 2
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 3
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 4
    「すでに気に入っている」...ジョージアの大臣が来日…
  • 5
    「サイエンス少年ではなかった」 テニス漬けの学生…
  • 6
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 7
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」と…
  • 8
    世界最大の都市ランキング...1位だった「東京」が3位…
  • 9
    なぜ筋肉を鍛えても速くならないのか?...スピードの…
  • 10
    頭部から「黒い触手のような角」が生えたウサギ、コ…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 3
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 6
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 7
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 8
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 9
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 10
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 6
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中