ニュース速報
ビジネス

日経平均は続落、円高で輸出株などに売り 下値では押し目買い

2023年12月04日(月)15時49分

 12月4日、東京株式市場で日経平均は、前営業日比200円24銭安の3万3231円27銭と、続落して取引を終えた。東京証券取引所で2020年10月撮影(2023年 ロイター/Issei Kato)

(見出しを修正しました)

Mayu Sakoda

[東京 4日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比200円24銭安の3万3231円27銭と、続落して取引を終えた。外為市場でドルが146円台前半に急落したことで輸出関連株を中心に売りが優勢となり、指数は朝方に一時400円超安まで下げた。売り一巡後は押し目買いにより下げ渋り、午後はもみ合いとなった。

日経平均は113円安で寄り付いた後、408円安の3万3023円04銭で安値を付けた。円高進行のほか、時間外取引での米株先物のさえない動きでリスクオフが先行した。業種別では自動車などの輸出関連株が売られたほか、金利低下により銀行株も軟調だった。

半面、不動産株はしっかり、明海グループやNSユナイテッド海運などの海運株も、バルチック海運指数の上昇を受け軒並み大幅高となった。

米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が前週末、一段の利上げに慎重な姿勢を示したことで米長期金利が低下、日米の金利差縮小で外為市場では円高が進行した。

大和証券の林健太郎シニアストラテジストは「当面はドル安/円高トレンドが継続しやすい相場ではあるが、企業の想定為替レートの平均値は140円近辺。足元の水準では(企業業績の)過度な下振れを警戒という形にはなりにくい」との見方を示した。

TOPIXは3日ぶりに反落し、0.83%安の2362.65ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.84%安の1215.63ポイントだった。プライム市場の売買代金は3兆3211億3100万円だった。新興株式市場は、グロース250が1.81%高の713.4ポイントと反発した。

東証33業種では、値上がりは海運、不動産、小売など4業種で、値下がりは輸送用機器、鉱業、銀行、パルプ・紙など29業種だった。

個別では、東京エレクトロン、ソフトバンクグループ、ダイキン工業、トヨタ自動車が軟調。トレンドマイクロ、中外製薬、レーザーテックはしっかりだった。 

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが699銘柄(42%)、値下がりは907銘柄(54%)、変わらずは52銘柄(3%)だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 33231.27 -200.24 33318.07 33,023.04─33,324.38

TOPIX 2362.65 -19.87 2371.23 2,347.48─2,371.42

プライム市場指数 1215.63 -10.27 1219.10 1,207.98─1,220.06

スタンダード市場指数 1164.81 +1.75 1163.61 1,159.76─1,166.90

グロース市場指数 906.67 +14.58 895.18 890.58─908.99

グロース250指数 713.40 +12.65 703.50 699.62─715.45

東証出来高(万株) 131591 東証売買代金(億円) 33211.31

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

10月経常収支は2兆8335億円の黒字=財務省

ワールド

世界の食料価格、11月は3カ月連続下落 1月以来の

ビジネス

午前の日経平均は小幅続落、ソフトバンクGが押し下げ

ワールド

米議会、国防権限法案を公表 トランプ氏要求上回る9
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 2
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 3
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...かつて偶然、撮影されていた「緊張の瞬間」
  • 4
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 5
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 6
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 7
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 8
    『ブレイキング・バッド』のスピンオフ映画『エルカ…
  • 9
    仕事が捗る「充電の選び方」──Anker Primeの充電器、…
  • 10
    ビジネスの成功だけでなく、他者への支援を...パート…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺るがす「ブラックウィドウ」とは?
  • 4
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 5
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 6
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 7
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い…
  • 8
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 9
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 10
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中