ニュース速報
ビジネス

テスラ「サイバートラック」、価格6万990ドルから 4年ぶり新型車 

2023年12月01日(金)08時30分

 米電気自動車(EV)大手のテスラは11月30日、「サイバートラック」の出荷を開始すると発表した。20日、サンディエゴで撮影(2023年 ロイター/Mike Blake)

Akash Sriram Hyunjoo Jin

[30日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手のテスラは30日、「サイバートラック」の出荷を開始すると発表した。価格は6万990ドルから。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が2019年に言及した価格よりも50%超高い。

テスラはこの日、テキサス州の本社で新型EV出荷イベントを開き、マスク氏がサイバートラックを客に引き渡した。

サイバートラックはテスラにとり約4年ぶりの新型車となる。、EV需要が軟化し、競争が激化する中、テスラの量産車であるモデル3やモデルYほどではないものの売上拡大の鍵となることが期待される。

ただマスク氏は先月、サイバートラックが現金収支に大きく貢献するには1年から1年半かかるとの見通しを示している。

マスク氏はこの日、2025年に年25万台の生産を目標にするとした一方、量産には技術や設計面の課題があると説明した。

サイバートラックは車体に新しい素材を使い、斬新で未来的なデザインとなっているが、生産コストや難易度も高く、実用性を重視する従来のピックアップトラック利用者を遠ざける恐れがあると専門家は指摘する。

競合の米フォード・モーターは既にピックアップトラックEV「F─150ライトニング」を発売している。米新興EVメーカーのリビアンも「R1T」を、ゼネラル・モーターズ(GM)も「ハマー」を販売している。

コンサルティング会社カーラブのエリック・ノーブル社長は「サイバートラックの大きな問題はピックアップトラックのユーザー向けに設計されていないことだ」と指摘、アピールできる対象範囲がフォードのF─150ライトニングなどよりも狭くなると説明した。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

アングル:インドでリアルマネーゲーム規制、ユーザー

ワールド

アングル:米移民の「聖域」でなくなった教会、拘束恐

ワールド

台湾閣僚、「中国は武力行使を準備」 陥落すればアジ

ワールド

米控訴裁、中南米4カ国からの移民の保護取り消しを支
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人に共通する特徴とは?
  • 2
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェイン・ジョンソンの、あまりの「激やせぶり」にネット騒然
  • 3
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる」飲み物はどれ?
  • 4
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 5
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 6
    電車内で「ウクライナ難民の女性」が襲われた驚愕シ…
  • 7
    【クイズ】世界で最も「火山が多い国」はどこ?
  • 8
    村上春樹は「どの作品」から読むのが正解? 最初の1…
  • 9
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 10
    腹斜筋が「発火する」自重トレーニングとは?...硬く…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 4
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 5
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 6
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 7
    埼玉県川口市で取材した『おどろきの「クルド人問題…
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 10
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 6
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 7
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大…
  • 8
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 9
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 10
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中