テスラ「サイバートラック」、価格6万990ドルから 4年ぶり新型車
米電気自動車(EV)大手のテスラは11月30日、「サイバートラック」の出荷を開始すると発表した。20日、サンディエゴで撮影(2023年 ロイター/Mike Blake)
Akash Sriram Hyunjoo Jin
[30日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手のテスラは30日、「サイバートラック」の出荷を開始すると発表した。価格は6万990ドルから。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が2019年に言及した価格よりも50%超高い。
テスラはこの日、テキサス州の本社で新型EV出荷イベントを開き、マスク氏がサイバートラックを客に引き渡した。
サイバートラックはテスラにとり約4年ぶりの新型車となる。、EV需要が軟化し、競争が激化する中、テスラの量産車であるモデル3やモデルYほどではないものの売上拡大の鍵となることが期待される。
ただマスク氏は先月、サイバートラックが現金収支に大きく貢献するには1年から1年半かかるとの見通しを示している。
マスク氏はこの日、2025年に年25万台の生産を目標にするとした一方、量産には技術や設計面の課題があると説明した。
サイバートラックは車体に新しい素材を使い、斬新で未来的なデザインとなっているが、生産コストや難易度も高く、実用性を重視する従来のピックアップトラック利用者を遠ざける恐れがあると専門家は指摘する。
競合の米フォード・モーターは既にピックアップトラックEV「F─150ライトニング」を発売している。米新興EVメーカーのリビアンも「R1T」を、ゼネラル・モーターズ(GM)も「ハマー」を販売している。
コンサルティング会社カーラブのエリック・ノーブル社長は「サイバートラックの大きな問題はピックアップトラックのユーザー向けに設計されていないことだ」と指摘、アピールできる対象範囲がフォードのF─150ライトニングなどよりも狭くなると説明した。
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