[7日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手テスラは7日、ザッカリー・カークホーン最高財務責任者(CFO)が退任したと発表した。同氏をイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)の後継候補とみていたアナリストにはサプライズとなった。

後任には、最高会計責任者(CAO)のバイブハブ・タネジャ氏(45)が兼務で就任する。

テスラはカークホーン氏の退任理由を明らかにしていない。同氏はテスラに13年超にわたって在籍し、4年間CFOを務めた。円滑な移行を支援するため、年末までテスラにとどまる。

物腰の柔らかいカークホーン氏は、より気性の荒いマスク氏とのバランスを保つ上で効果的とみられていたほか、アナリストとの会見や製品・戦略に関するプレゼンテーションで頻繁に発言し、最も目立つ幹部の1人だった。同氏の退任を受け、テスラの後継者計画に懸念も浮上している。

グローバルト・インベストメンツのシニアポートフォリオマネジャー、トーマス・マーティン氏は、カークホーン氏について「マスク氏と他の幹部との間の効果的な調整役だった。これはまれな能力で、非常に価値があるが、数値化するのは難しい」と語った。

カークホーン氏の在任中、テスラは大衆市場向け小型セダン「モデル3」の発売後初めて四半期損益が黒字化し、テスラの時価総額は1兆ドルを超えた。

カークホーン氏はビジネス向け交流サイト(SNS)リンクトインに「この会社の一員となってきたことは特別な経験で、13年超前に入社して以来、共に成し遂げてきた仕事を非常に誇りにしている」と投稿した。

テスラ株は7日の取引で、一時4%超下落した。

タネジャ氏は、テスラが太陽光発電事業を展開する米ソーラーシティを買収後の2016年に入社した。

テキサス州オースティンに拠点を置くテスラはEV価格を今年値下げした。販売台数の増加と市場シェアを優先し、業界トップクラスの利益率が圧迫されている。

マスク氏が「激動の時代」と呼ぶ金利上昇が売り上げに打撃を与える中でも、テスラは一段の値下げを示唆している。

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