ニュース速報

ビジネス

独連銀総裁ら、3月以降もECB利上げ必要となる可能性示す

2023年01月26日(木)03時47分

ECB理事会メンバーのナーゲル独連銀総裁とマクルーフ・アイルランド中銀総裁は、2月と3月に予想される2回の利上げ後、再び利上げが必要になっても驚かないとの見解を示した。昨年7月、フランクフルトで撮影(2023年 ロイター/Wolfgang Rattay/File Photo)

[ダブリン 25日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのナーゲル独連銀総裁とマクルーフ・アイルランド中銀総裁は25日、2月と3月に予想される2回の利上げ後、再び利上げが必要になっても驚かないとの見解を示した。

ECBは来週の理事会で、主要金利を0.5%ポイント引き上げ2.5%とすることをほぼ確約しているが、3月以降については理事会メンバー間で見解が大きく異なっている。

マクルーフ氏はアイルランド議会の委員会で、ユーロ圏のインフレ率は昨年12月に9.2%と、11月の10.1%から低下したものの、なお高すぎると指摘。「ECBは来週の理事会、および3月の理事会でも利上げを継続する必要がある」と述べた。

ナーゲル氏は独誌シュピーゲルとのインタビューで「われわれは2月と3月に再び金利を大幅に引き上げると表明した」と言明。その上で「今後2回の利上げ後も利上げを続けなければならないとしても驚かない」と述べた。

両氏とも、利上げがそこで止まることはないという点で意見が一致した。

一方、バスレ・スロベニア中銀総裁は25日、3月に0.5%ポイントの利上げを要請。オランダとスロバキアの中銀総裁に続き、3月のより大幅な動きに対して明確な支持を表明した。

これに対し、イタリアやギリシャの中銀総裁はより慎重な姿勢を示しており、市場は利上げ幅を巡り0.25%ポイントと0.5%ポイントの間で揺れ動いている。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

午後3時のドルは153円後半、9カ月ぶり高値圏で売

ワールド

英で年金引き出し増加、今月の予算案発表で非課税枠縮

ワールド

COP30控え首脳級会合、米不在で「真の多国間協議

ワールド

アングル:メキシコ大統領、酔った男に抱きつかれる被
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 3
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイロットが撮影した「幻想的な光景」がSNSで話題に
  • 4
    NY市長に「社会主義」候補当選、マムダニ・ショック…
  • 5
    「なんだコイツ!」網戸の工事中に「まさかの巨大生…
  • 6
    カナダ、インドからの留学申請74%を却下...大幅上昇…
  • 7
    もはや大卒に何の意味が? 借金して大学を出ても「商…
  • 8
    約500年続く和菓子屋の虎屋がハーバード大でも注目..…
  • 9
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 10
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 6
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 7
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 8
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 9
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 10
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中