ニュース速報

ビジネス

リオ・ティント、豪先住民の古代遺跡破壊で補償に合意

2022年11月28日(月)13時37分

 11月28日、オーストラリアの先住民アボリジニのグループと英豪資源大手リオ・ティントは、西オーストラリア州ジューカン峡谷で同社が2年前に鉄鉱石鉱区拡張工事中に破壊した先住民の古代遺跡を巡り、補償で合意したと発表した。写真はカリフォルニア州 で2019年11月撮影(2022年 ロイター/Patrick T. Fallon)

[メルボルン 28日 ロイター] - オーストラリアの先住民アボリジニのグループと英豪資源大手リオ・ティントは28日、西オーストラリア州ジューカン峡谷で同社が2年前に鉄鉱石鉱区拡張工事中に破壊した先住民の古代遺跡を巡り、補償で合意したと発表した。

破壊したのは4万6000年前の氷河期の人類の居住を示す貴重な遺跡。アボリジニらの心情を傷つけただけでなく世界的な批判を巻き起こし、経営陣の引責辞任や議会による調査、鉱山業界が先住民と結ぶ協定の抜本的な見直しにつながった。

合意では補償基金を設け、アボリジニらへの教育や職業訓練、経済的な自立のほか、アボリジニの伝統、文化、土地の保全とアボリジニらによる決定権の向上を目指す。合意の金銭的条件は先住民の意向で非開示とされた。

アボリジニグループの代表は、ジューカン峡谷で失われたもの自体は償いも取り換えももうできないと強調した。

リオ・ティントのヤコブ・スタウショーン最高経営責任者(CEO)は、会社が遺跡を破壊させたことで、先住民から得ていた信頼を損なったとした上で、基金だけでなく一帯の修復作業も協議内容に含まれると述べた。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

対米投資「第1号案件」、ソフトバンクG絡むインフラ

ビジネス

テスラ、中国製EVのカナダ輸出再開で優位 100%

ワールド

スペイン高速列車衝突事故、死者39人に 国営放送

ワールド

行き過ぎた円安是正し、物価を引き下げる=中道改革連
MAGAZINE
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
2026年1月20日号(1/14発売)

深夜の精密攻撃でマドゥロ大統領拘束に成功したトランプ米大統領の本当の狙いは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    中国のインフラ建設にインドが反発、ヒマラヤ奥地で国境問題が再燃
  • 2
    【銘柄】「住友金属鉱山」の株価が急上昇...銅の高騰に地政学リスク、その圧倒的な強みとは?
  • 3
    DNAが「全て」ではなかった...親の「後天的な特徴」も子に受け継がれ、体質や発症リスクに影響 群馬大グループが発表
  • 4
    AIがついに人類に「牙をむいた」...中国系組織の「サ…
  • 5
    シャーロット英王女、「カリスマ的な貫禄」を見せつ…
  • 6
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向…
  • 7
    「リラックス」は体を壊す...ケガを防ぐ「しなやかな…
  • 8
    上野公園「トイレ騒動」に見る、日本のトイレが「世…
  • 9
    中国ネトウヨが「盗賊」と呼んだ大英博物館に感謝し…
  • 10
    【総選挙予測:自民は圧勝せず】立憲・公明連合は投…
  • 1
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率が低い」のはどこ?
  • 2
    上野公園「トイレ騒動」に見る、日本のトイレが「世界一危険」な理由
  • 3
    世界初で日本独自、南鳥島沖で始まるレアアース泥試掘の重要性 日本発の希少資源採取技術は他にも
  • 4
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 5
    正気を失った?──トランプ、エプスタイン疑惑につい…
  • 6
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向…
  • 7
    母親が発見した「指先の謎の痣」が、1歳児の命を救っ…
  • 8
    「高額すぎる...」ポケモンとレゴのコラボ商品に広が…
  • 9
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 10
    ピラミッドよりも昔なのに...湖底で見つかった古代の…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 6
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 7
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 8
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 9
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 10
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中