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中国恒大に清算申し立て、子会社株主が香港で 買い戻し履行せず
6月27日、 経営難に陥っている中国の不動産開発大手、中国恒大集団に対し、香港の高等裁判所に会社清算の申し立てが行われた。深センの恒大集団本社ビルで2021年9月撮影(2022年 ロイター/Aly Song)
[香港 27日 ロイター] - 経営難に陥っている中国の不動産開発大手、中国恒大集団に対し、子会社の株式を保有する投資会社が香港の高等裁判所で会社清算の申し立てをしたことが分かった。子会社株式を買い戻す約束を果たさなかったためとしている。
恒大に対する清算申し立ては初めて。同社は3000億ドル以上の債務を抱えており、昨年、オフショア債の支払い義務を怠り、デフォルト(債務不履行)に陥ったとみられている。
申し立てを行ったのは投資持ち株会社トップ・シャイン・グローバルで、恒大の子会社で不動産・自動車のオンライン取引を手掛ける房車宝(FCB)株式0.46%を昨年3月に7億5000万香港ドル(9560万米ドル)で取得。恒大は予定していたFCBの新規株式公開(IPO)を前に、株式10%を17の投資家に計21億ドルで売却した。
トップ・シャインの幹部はロイターに、IPOが今年4月8日までに実現しない場合は恒大が15%上乗せした価格でFCB株を買い戻すことで合意していたと説明。裁判所への申し立てで恒大に合意を守るよう求めたという。
裁判所のウェブサイトによると、申し立ては「トップ・シャイン・グローバル・リミテッド・オブ・インターショア・コンサルト(サモア)リミテッド」が24日に行った。8月31日に審理が行われる。
トップ・シャイン幹部は、同社は恒大の債権者と見なされているが、清算申し立てを決めたのは恒大の事業再建手続きとは無関係だと語った。
中国恒大のコメントは取れていない。