ニュース速報

ビジネス

中国恒大に清算申し立て、子会社株主が香港で 買い戻し履行せず

2022年06月28日(火)08時14分

6月27日、 経営難に陥っている中国の不動産開発大手、中国恒大集団に対し、香港の高等裁判所に会社清算の申し立てが行われた。深センの恒大集団本社ビルで2021年9月撮影(2022年 ロイター/Aly Song)

[香港 27日 ロイター] - 経営難に陥っている中国の不動産開発大手、中国恒大集団に対し、子会社の株式を保有する投資会社が香港の高等裁判所で会社清算の申し立てをしたことが分かった。子会社株式を買い戻す約束を果たさなかったためとしている。

恒大に対する清算申し立ては初めて。同社は3000億ドル以上の債務を抱えており、昨年、オフショア債の支払い義務を怠り、デフォルト(債務不履行)に陥ったとみられている。

申し立てを行ったのは投資持ち株会社トップ・シャイン・グローバルで、恒大の子会社で不動産・自動車のオンライン取引を手掛ける房車宝(FCB)株式0.46%を昨年3月に7億5000万香港ドル(9560万米ドル)で取得。恒大は予定していたFCBの新規株式公開(IPO)を前に、株式10%を17の投資家に計21億ドルで売却した。

トップ・シャインの幹部はロイターに、IPOが今年4月8日までに実現しない場合は恒大が15%上乗せした価格でFCB株を買い戻すことで合意していたと説明。裁判所への申し立てで恒大に合意を守るよう求めたという。

裁判所のウェブサイトによると、申し立ては「トップ・シャイン・グローバル・リミテッド・オブ・インターショア・コンサルト(サモア)リミテッド」が24日に行った。8月31日に審理が行われる。

トップ・シャイン幹部は、同社は恒大の債権者と見なされているが、清算申し立てを決めたのは恒大の事業再建手続きとは無関係だと語った。

中国恒大のコメントは取れていない。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ホンダ、半導体不足打撃で通期予想を下方修正 四輪販

ワールド

ロシアの限定的なNATO攻撃、いつでも可能=ドイツ

ビジネス

FRB、近くバランスシート拡大も 流動性対応で=N

ビジネス

再送-TOPIX採用企業は今期6.6%減益予想、先
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2人の若者...最悪の勘違いと、残酷すぎた結末
  • 4
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 5
    「これは困るよ...」結婚式当日にフォトグラファーの…
  • 6
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 7
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 8
    NY市長に「社会主義」候補当選、マムダニ・ショック…
  • 9
    「なんだコイツ!」網戸の工事中に「まさかの巨大生…
  • 10
    なぜユダヤ系住民の約半数まで、マムダニ氏を支持し…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 4
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 5
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 8
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 9
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 10
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中