ニュース速報

ビジネス

マツダの今期、営業利益予想15%増 円安や販売面改善で

2022年05月13日(金)15時25分

 5月13日、マツダは、2023年3月期(今期)の連結営業利益は前期比15.1%増の1200億円となる見通しと発表した。写真はマツダのロゴ。フランスのメリニャックで2019年4月撮影(2022年 ロイター/Regis Duvignau)

[東京 13日 ロイター] - マツダは13日、2023年3月期(今期)の連結営業利益は前期比15.1%増の1200億円となる見通しと発表した。原材料や物流費の高騰が圧迫するものの、円安効果や販売費抑制などが寄与する。

会社の営業利益予想は、アナリスト18人による事前の市場予想(IBESのコンセンサスによる予想)1026億円を上回っている。

営業利益に対し、原材料高で900億円、物流費高騰で300億円押し下げる一方、為替で450億円、販売費抑制を含む販売面の改善などで964億円押し上げる。

今期の売上高は同21.8%増の3兆8000億円、純利益は1.9%減の800億円を見込む。配当予想は1株につき中間15円、期末20円の年35円(前期は20円)。前提となる想定為替レートは1ドル=123円(前期112円)、1ユーロ=133円(同131円)とした。

今期の世界販売は同7.8%増の134万9000台、連結出荷台数は19%増の118万台を計画する。

丸本明社長は会見で、今期も「残念ながら部品供給問題は続く」と指摘し、原材料やエネルギーの価格高騰、中国の新型コロナウイルス感染防止策の影響、米国でのインフレなどを挙げ「不透明な事業環境を(業績予想の)前提に置いている」と述べた。

ゼロコロナ政策下で実施されている中国・上海市でのロックダウン(都市封鎖)の影響について、丸本社長は「5月の終わりまでに収束できれば、6月以降に挽回生産できる」という前提で、今期の出荷台数計画を立てているという。都市封鎖で部品調達が遅れており、4月と5月は国内工場や一部の海外工場で数日間操業を停止するという状況が発生している。

半導体不足に関しては、今期も「半導体の需給逼迫は継続する」とみているが、代替生産や市中品の購入などで対応しており、状況は「改善方向」との見通しを示した。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ゼレンスキー氏、年内の進展に期待 トランプ氏との会

ワールド

オデーサなどで外国船舶損傷、ロシアが無人機攻撃=ウ

ワールド

プーチン氏、領土交換の可能性示唆 ドンバス全域の確

ビジネス

トヨタ、2026年の世界生産1000万台超を計画 
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指すのは、真田広之とは「別の道」【独占インタビュー】
  • 4
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 5
    「時代劇を頼む」と言われた...岡田准一が語る、侍た…
  • 6
    「衣装がしょぼすぎ...」ノーラン監督・最新作の予告…
  • 7
    「個人的な欲望」から誕生した大人気店の秘密...平野…
  • 8
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 9
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 10
    ノルウェーの海岸で金属探知機が掘り当てた、1200年…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 4
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 5
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 6
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 7
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 8
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 9
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 10
    懲役10年も覚悟?「中国BL」の裏にある「検閲との戦…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 9
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中