ニュース速報

ビジネス

日経平均は急反発で873円高 今年最大の上げ幅

2021年06月22日(火)15時43分

6月22日、東京株式市場で日経平均は急反発。前日の米国株式の大幅上昇を好感したほか、急激な下げを受けた買い戻しの動きも活発化、東証1部の値上がり銘柄数が2100を超す全面高となった。写真は都内の株価ボード。2015年12月撮影(2021年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 22日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は急反発。前日の米国株式の大幅上昇を好感したほか、急激な下げを受けた買い戻しの動きも活発化、東証1部の値上がり銘柄数が2100を超す全面高となった。大引けは前日比873円20銭高と今年に入ってから最大の値上がり幅を記録した。

21日の米国株式市場は、米経済が新型コロナウイルス禍から回復する中で、エネルギー株などに買いが入り、ダウ工業株30種は約1.7%上昇して引けた。投資家の心理状態を示すVIX指数は、前日比2.81ポイント安の17.89と急落。目安となる20ポイントを下回り、マーケットが落ち着いたことを示唆した。

それを受けて日本株は全面高商状となり、日経平均採用225銘柄は全銘柄が上昇。市場では「前日の急落は売られ過ぎとの印象が強かっため、買い戻しが活発化した」(東海東京調査センター・シニアストラテジストの中村貴司氏)といった声が聞かれ、前週末の終値近くまで戻した。

ただ、FRB議長の議会証言を控え、次第に様子見ムードが広がり、後半は高値圏でもみあった。

市場では「前日に日銀が4月21日以来となる701億円のETF購入を行ったことも一定の安心感を与えた」(野村証券・ストラテジスト・澤田麻希氏)との指摘もある。

TOPIXは3.16%高で、東証1部の売買代金は2兆7728億8200万円。東証33業種は海運業が10%を超す上昇となったのをはじめ、全業種が上昇した。個別では、トヨタ自動車など主力株が総じてしっかり。指数寄与度が大きいファーストリテイリングも急反発した。

東証1部の騰落数は、値上がり2107銘柄に対し、値下がりが69銘柄、変わらずが17銘柄だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 28884.13 +873.20 28513.07 28494.46

─28895.26

TOPIX 1959.53 +60.08 1932.73 1930.99

─1959.84

東証出来高(万株) 117325 東証売買代金(億円) 27728.82

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ユーロ圏小売売上高、9月は前月比0.1%減 予想外

ビジネス

日産、通期純損益予想を再び見送り 4━9月期は22

ビジネス

ドイツ金融監督庁、JPモルガンに過去最大の罰金 5

ビジネス

英建設業PMI、10月は44.1 5年超ぶり低水準
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 3
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイロットが撮影した「幻想的な光景」がSNSで話題に
  • 4
    「これは困るよ...」結婚式当日にフォトグラファーの…
  • 5
    NY市長に「社会主義」候補当選、マムダニ・ショック…
  • 6
    「なんだコイツ!」網戸の工事中に「まさかの巨大生…
  • 7
    カナダ、インドからの留学申請74%を却下...大幅上昇…
  • 8
    もはや大卒に何の意味が? 借金して大学を出ても「商…
  • 9
    約500年続く和菓子屋の虎屋がハーバード大でも注目..…
  • 10
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 6
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 7
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 8
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 9
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 10
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中