ニュース速報

ビジネス

ロシア、景気回復で予算・金融政策の早期正常化が必要=財務次官

2021年04月21日(水)09時32分

[モスクワ 20日 ロイター] - ロシア財務省のコルチェフ次官はロイターのインタビューで、インフレ率が高水準で推移していることを踏まえると、政府は景気刺激策を必要以上に講じており、予算や金融政策を想定よりも早期に正常化する必要があるとの見解を示した。

石油相場の急落に加え、企業や家庭への新型コロナウイルスの影響で、ロシアは予算の穴埋めのため2020年には過去最高の5兆3000億ルーブル(697億1000万ドル)を借り入れた。

ただ、世界銀行によると、20年のロシアの経済成長率はマイナス3%と、世界平均のマイナス4.3%よりもマイナス幅は小幅にとどまった。一方、インフレは加速し、今年3月は5.8%と16年終盤以来の高水準となった。

コルチェフ次官は「インフレのパターンは、景気が回復しているだけでなく、刺激策がおそらく必要以上に講じられたことを示唆している。そうでなければ、このような高いインフレ率にはならないだろう」と話した。

また、「(経済)回復は今、昨秋のマクロ経済見通しや通年予算で想定されていたよりも断然速いテンポで進んでいる」と指摘。2業種を除き、すべての業種がコロナ大流行前の水準に回復したとの認識を示した。

ただ、石油・ガス生産は石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟の産油国で構成する「OPECプラス」の合意で抑制されており、国際輸送や観光は引き続きコロナ禍に伴う世界的な規制で制約を受けていると述べた。

コルチェフ次官は、こうした状況を踏まえ、財務省は歳出の削減は計画していないものの、借り入れの縮小を視野に入れていると話した。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

スペースX上場巡り話題沸騰、銘柄コードが賭け対象に

ビジネス

ECBの拙速利上げに慎重、インフレ定着の見極めを=

ワールド

米国務長官、地上部隊使わず対イラン目標達成へ 「数

ワールド

ルビオ氏、ウ大統領の発言「うそ」 ドンバス割譲と安
MAGAZINE
特集:BTS再始動
特集:BTS再始動
2026年3月31日号(3/24発売)

3年9カ月の空白を経て完全体でカムバック。世界が注目する「BTS2.0」の幕開け

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反対署名...「歓迎してない」の声広がる
  • 2
    中国最大の海運会社COSCOがペルシャ湾輸送を再開──緊張緩和の兆しか
  • 3
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思われるドローンの攻撃を受け大炎上
  • 4
    「俺たちはただの人間だ」――BTSが新アルバム『ARIRAN…
  • 5
    日本経済にとって、円高/円安はどちらが「お得」な…
  • 6
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?..…
  • 7
    ウィリアム皇太子が軍服姿で部隊訪問...「前線任務」…
  • 8
    親の遺産はもう当てにできない? ベビーブーム世代…
  • 9
    ニュースでよく聞く「東京外国為替市場」は、実際は…
  • 10
    アメリカのストーカー対策、日本との違いを考える
  • 1
    【銘柄】「三菱商事」の株価に高まる期待...ホルムズ海峡封鎖と資源価格高騰が業績を押し上げ
  • 2
    レストラン店内で配膳ロボットが「制御不能」に...店員も「なすすべなし」の暴走モード
  • 3
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反対署名...「歓迎してない」の声広がる
  • 4
    三笠宮彬子さまも出席...「銀河の夢か、現実逃避か」…
  • 5
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
  • 6
    中国の公衆衛生レベルはアメリカ並み...「ほぼ国民皆…
  • 7
    イランは空爆により核・ミサイル製造能力を「喪失」…
  • 8
    【クイズ】2年連続で「世界幸福度ランキング」で最下…
  • 9
    作者が「投げ出した」? 『チェンソーマン』の最終…
  • 10
    「カメラの目の前」で起きた爆発の瞬間...取材中の記…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 10
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中