ニュース速報

ビジネス

緊急宣言、6府県で2月末解除 見送りの首都圏「医療体制厳しい」

2021年02月26日(金)20時15分

 2月26日、菅義偉首相は官邸で開かれた新型コロナウイルス感染症対策本部で、来月7日を期限として10都府県に出している緊急事態宣言について、大阪府など6府県で先行解除することを決めた。写真は2日、都内での代表撮影(2021年/ロイター)

[東京 26日 ロイター] - 政府は26日、新型コロナウイルス感染症対策本部で、緊急事態宣言が出ている10都府県のうち、大阪府など6府県について2月末で解除することを決めた。東京都など首都圏の1都3県は解除を見送った。菅義偉首相は対策本部後に記者団の取材に応じ、首都圏の解除見送りの理由を「新規感染者数は減少しているものの、医療体制が依然として厳しい状況にある」と説明した。

2月末で解除するのは大阪府、京都府、兵庫県、愛知県、岐阜県、福岡県。ただ、西村康稔経済再生相は変異株の広がりもあり、引き続き感染防止対策が必要だと指摘、「いわば条件付き解除だ」と説明した。

政府は変異株への対応策を決定。変異株を短時間で検出できる新たな方法の検査を全国で実施する。

菅首相は、解除する地域でも引き続き緊張感を持った対応が必要とした上で、飲食店の営業時間短縮要請は段階的に緩和する方針を示し、現在6万円を上限としている時短に応じた事業者への協力金について、最大4万円を支援することなどを説明した。

残る首都圏の4都県については今後、宣言解除を最終判断する。菅首相は宣言解除に向けて飲食店での感染防止対策を徹底するよう求め、「(期限である)3月7日に全ての地域で緊急事態を終わらせることが大事」との認識を示した。

*内容を追加しました。

(石田仁志、田中志保、竹本能文 編集:青山敦子)

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米の和平案、ウィットコフ氏とクシュナー氏がロ特使と

ワールド

米長官らスイス到着、ウクライナ和平案協議へ 欧州も

ワールド

台湾巡る日本の発言は衝撃的、一線を越えた=中国外相

ワールド

中国、台湾への干渉・日本の軍国主義台頭を容認せず=
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やってはいけない「3つの行動」とは?【国際研究チーム】
  • 2
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 3
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネディの孫」の出馬にSNS熱狂、「顔以外も完璧」との声
  • 4
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナ…
  • 5
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 6
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベー…
  • 7
    「裸同然」と批判も...レギンス注意でジム退館処分、…
  • 8
    Spotifyからも削除...「今年の一曲」と大絶賛の楽曲…
  • 9
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 10
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 4
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 5
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 8
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 9
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 10
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネ…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 10
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中