ニュース速報

ビジネス

キリンHD、連結事業益を26%減に下方修正 新型コロナで700億円影響

2020年08月07日(金)16時48分

 8月7日、キリンホールディングスは7日、2020年12月期(国際会計基準)の連結事業利益を1910億円から1400億円(前年比26.6%減)に下方修正すると発表した。写真は取手で2017年7月撮影(2020年 ロイター/Kim Kyung Hoon)

[東京 7日 ロイター] - キリンホールディングス <2503.T>は7日、2020年12月期(国際会計基準)の連結事業利益を1910億円から1400億円(前年比26.6%減)に下方修正すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大により、豪州や日本などで業務用の酒類を中心に大きく影響を受けている。下期についても、コロナ前の状況に戻ることは見込めないとみており、通期で700億円のマイナス影響となる。年間配当予想は65円で据え置いた。

最も影響を受けたのは、豪州やニュージーランドで事業を展開するライオン酒類。1月の米国ニュー・ベルジャン・ブルーイングの連結化がプラス要因となったものの、日本よりも厳しい都市封鎖(ロックダウン)が行われたことで業務用が減少したほか、森林火災の影響で高価格帯商品が減少し低価格化が進んだという。

日本では、ビールの減少を家飲み需要が強い新ジャンルの増加でカバー。上期の販売数量は、ビール類市場が10%減少する中で4.4%減にとどめた。

通期の売上収益は従来計画の2兆円から前年比6.0%減の1兆8240億円に修正した。

通期でも新型コロナの影響は残るとし、ビール類の販売数量目標を従来予想の0.9%増から3.3%減へと下方修正。飲料においても、コンビニエンスストアや自動販売機を通じて販売される商品の販売数量が減少しており、通期販売数量目標を従来予想の0.1%増から9.5%減に修正した。通期で250億円のコスト削減を実施するものの、通期業績予想の下方修正となった。

1―6月期の売上収益は前年同期比6.2%減の8724億円、事業利益は同23.1%減の698億円だった。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

NY外為市場=ドル上昇、中東緊迫化で安全買い

ワールド

G7、重要鉱物やAIなど6分野の共同声明で合意=議

ワールド

トランプ氏、NSC会合開催 中東情勢巡り90分協議

ワールド

ウクライナ大統領、G7に一段の支援要請 トランプ氏
MAGAZINE
特集:コメ高騰の真犯人
特集:コメ高騰の真犯人
2025年6月24日号(6/17発売)

なぜ米価は突然上がり、これからどうなるのか? コメ高騰の原因と「犯人」を探る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロットが指摘する、墜落したインド航空機の問題点
  • 2
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越しに見た「守り神」の正体
  • 3
    イタリアにある欧州最大の活火山が10年ぶりの大噴火...世界遺産の火山がもたらした被害は?
  • 4
    若者に大不評の「あの絵文字」...30代以上にはお馴染…
  • 5
    50歳を過ぎた女は「全員おばあさん」?...これこそが…
  • 6
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波で…
  • 7
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高に…
  • 8
    「タンパク質」より「食物繊維」がなぜ重要なのか?.…
  • 9
    コメ高騰の犯人はJAや買い占めではなく...日本に根…
  • 10
    ホルムズ海峡の封鎖は「自殺行為」?...イラン・イス…
  • 1
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロットが指摘する、墜落したインド航空機の問題点
  • 2
    大阪万博は特に外国人の評判が最悪...「デジタル化未満」の残念ジャパンの見本市だ
  • 3
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 4
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高に…
  • 5
    「セレブのショーはもう終わり」...環境活動家グレタ…
  • 6
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波で…
  • 7
    「タンパク質」より「食物繊維」がなぜ重要なのか?.…
  • 8
    右肩の痛みが告げた「ステージ4」からの生還...「生…
  • 9
    アメリカは革命前夜の臨界状態、余剰になった高学歴…
  • 10
    サイコパスの顔ほど「魅力的に見える」?...騙されず…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 3
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊の瞬間を捉えた「恐怖の映像」に広がる波紋
  • 4
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 5
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 6
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 7
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 8
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 9
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 10
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中