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ソニー、営業利益26.7%減を予想 半導体や電機が重し
FILE PHOTO: A view of the Sony booth during the 2020 CES in Las Vegas, Nevada, U.S. January 8, 2020. REUTERS/Steve Marcus/File Photo
[東京 4日 ロイター] - ソニー<6758.T>は4日、2021年3月期の連結営業利益(米国基準)が前年比26.7%減の6200億円になりそうだと発表した。ゲームと金融で増収を見込む一方、新型コロナウイルスの影響で半導体、電機、映画、音楽の各分野で減収を見込む。
リフィニティブがまとめたアナリスト予想の平均は6779億円。ソニーは期初の段階で、通期予想は未定としていた。
売上高予想は同0.5%増の8兆3000億円と、ほぼ前年並みを予想する。各分野の営業利益は、売上高の変動と同じく、ゲームと金融で増益となる一方、それ以外は減益となって業績の重しになる見込み。営業利益と営業費用に含まれる構造改革費用は前年並みの250億円を想定する。
9月2日にソニーフィナンシャルホールディングス(SFH)が完全子会社となる前提での純利益の増加を織り込んだが、純利益の予想は同12.4%減の5100億円とした。
新型コロナの影響はあるものの、「事業の収益性は徐々に回復してきている」としている。SFHの完全子会社化でグループの収益性改善が見込まれるとして、法人税に関する繰延税金資産に対して計上している約2700億円の評価性引当金は、近い将来に相当部分を取り崩す可能性があるという。ただ、取り崩しは検討中であって、減額の可能性は見通しに織り込んでいない。
中間配当予想は1株当たり25円とし、5円増配を見込む。期末配当予想は未定。7―9月期以降に前提とする為替レートは1ドル107円前後、1ユーロ120円前後。
20年4―6月期の営業利益は前年同期比1.1%減の2283億円だった。
*内容を追加しました。
(平田紀之 編集:山川薫)