ニュース速報

ビジネス

トランプ氏、マスク生産巡り3Mは「高い代償払う」 理由は不明

2020年04月03日(金)13時02分

トランプ米大統領は2日遅くのツイッターへの投稿で、マスク生産を巡り米複合企業スリーエム(3M)を批判し、同社は「高い代償を払うことになる」と警告した。3月撮影(2020年 ロイター/Nicholas Pfosi)

[ワシントン 2日 ロイター] - トランプ米大統領は2日遅くのツイッターへの投稿で、マスク生産を巡り米複合企業スリーエム(3M)を批判し、同社は「高い代償を払うことになる」と警告した。

トランプ氏はこれより先、「国防生産法」に基づき、同社にマスクを生産するよう命令を出すと表明していた。

ツイートで「マスクに関して3Mが何を行っていたかが分かったので、きょう厳しい措置を取った」と説明。「政府内の多くが同社の行為に大いに驚いていた。高い代償を払うことになる!」と強調した。

トランプ氏は同日の記者向けブリーフィングで、3Mにマスク生産を指示する命令に署名したと明らかにしていた。「同社がやるべきことをやると期待している」と述べたが、踏み込んだ説明はなかった。

3Mはコメントの求めにこれまでのところ応じていない。

ブリーフィングに同席したナバロ大統領補佐官(通商製造政策局長)は「3Mによる世界での生産のうち、十分な量が米国の適切な場所に供給されているかを確かめるうえで、多少の問題があった」と語った。

3Mは医療従事者が使う「N95」と呼ばれる高規格マスクを生産するメーカーの1つ。新型コロナウイルス感染者の急増を受け、同マスクの供給は需要に追いついていない。

一方、ホワイトハウスの新型コロナ対策顧問を務めるデボラ・バークス氏はブリーフィングで、米疾病対策センター(CDC)が数日内に、新型コロナ感染拡大を抑えるための国民向けの行動指針に、マスク着用を促す新たな項目を追加する見通しだと述べた。

ただ、マスク着用が完璧な防護策だとの「誤った安心感」を持ってはいけないと警告した。

トランプ氏は記者の質問に対し、「マスクを着用したいならすることに問題はない」とだけ述べた。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

金総書記、プーチン氏に新年メッセージ 朝ロ同盟を称

ワールド

タイとカンボジアが停戦で合意、72時間 紛争再燃に

ワールド

アングル:求人詐欺で戦場へ、ロシアの戦争に駆り出さ

ワールド

ロシアがキーウを大規模攻撃=ウクライナ当局
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 2
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指すのは、真田広之とは「別の道」【独占インタビュー】
  • 3
    【世界を変える「透視」技術】数学の天才が開発...癌や電池の検査、石油探索、セキュリティゲートなど応用範囲は広大
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」と…
  • 6
    中国、米艦攻撃ミサイル能力を強化 米本土と日本が…
  • 7
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 8
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 9
    【クイズ】世界で最も1人当たりの「ワイン消費量」が…
  • 10
    なぜ筋肉を鍛えても速くならないのか?...スピードの…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指すのは、真田広之とは「別の道」【独占インタビュー】
  • 4
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 5
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 6
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 7
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 8
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 9
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 10
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 9
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 10
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中