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イタリアGDP、予想上回る伸び 財政赤字07年以来の低水準

2020年03月02日(月)20時18分

3月2日、イタリア国家統計局が発表した2019年の国内総生産(GDP)は前年比0.3%増となった。伊チッタ・ディ・カステッロの工場で2019年6月撮影(2020年 ロイター/Remo Casilli)

[2日 ロイター] - イタリア国家統計局が2日発表した2019年の国内総生産(GDP)は前年比0.3%増となった。2018年の0.8%増から減速した。

イタリア政府は1月に、2019年のGDP速報値を0.2%増と発表。政府の最新予測は0.1%増だった。

昨年9月、同国の連立政権は2020年のGDP伸び率を0.6%増と予想していたが、現時点で既に達成不可能に見えるとエコノミストらは指摘している。

昨年第4・四半期のGDPは前期比0.3%減と、予想外のマイナス成長だった。それに加えてイタリア北部で現在、新型コロナウイルスの感染が急速に拡大していることから今後経済への影響が広がり、今年の年間の経済成長率はマイナス圏に沈むと予想するアナリストが多い。

一方、国家統計局によると、2019年のイタリアの財政赤字の対GDP比率は1.6%と2007年以来の低水準を記録した。欧州連合(EU)が定める上限(3%)の約半分にとどまった。政府目標は2.2%、2018年の実績は2.2%だった。

今年の目標はやはり2.2%に設定されている。

ロイター
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