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英住宅価格、2月は2018年7月以来の大幅上昇=ネーションワイド
[ロンドン 28日 ロイター] - 英住宅金融会社ネーションワイドが発表した2月の住宅価格は前年同月比2.3%上昇した。上昇率は1月の1.9%から加速し、2018年7月以来の大幅上昇を記録した。
2月の上昇率はロイターが集計したエコノミストの予想中央値と一致した。
昨年12月の総選挙でジョンソン首相率いる保守党が大勝したことが、英国経済の短期的な先行き不透明感の払拭につながった。
この日これより先、市場調査会社GfKが発表した2月の消費者信頼感指数も18カ月ぶりの水準に上昇した。
イングランド銀行(英中央銀行)は1月30日の金融政策委員会で政策金利を据え置き、英国経済は総選挙以降、上向いた兆候が出ていることに加え、世界経済も安定化したため、追加的な刺激策は現時点では必要ないとの見解を示した。
ネーションワイドのチーフエコノミスト、ロバート・ガードナー氏は「決定的な選挙結果が買い手のセンチメントを押し上げたのかもしれない」としながらも、新型コロナウイルスの感染拡大の影響や欧州連合(EU)との新たな貿易協定を巡る交渉など、「かなりの先行き不透明要因」が依然としてあると指摘した。
そのうえで「全体として英国経済は2020年に緩やかなペースで拡大を続け、住宅価格はおおむね横ばいで推移すると我々は予想している」と述べた。
2月の住宅価格は前月比では0.3%上昇。1月の0.5%上昇から減速した。