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ドルが対ユーロで下落、独指標改善で ポンドも高い=NY市場
12月10日、ニューヨーク外為市場では、ドルが対ユーロで下落した。2017年撮影(2019年 ロイター/Thomas White)
[ニューヨーク 10日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドルが対ユーロで下落。予想以上に改善したドイツ景気期待指数が材料視された。12日の英総選挙の行方が注目される中、ポンドは対ドルで8カ月ぶり高値を更新した。
ユーロは0.28%高の1.1093ドル。この日発表された12月の独ZEW景気期待指数は10.7と、前月のマイナス2.1から予想以上に改善し、エコノミスト予想(0.0)を上回った。
テンパスのジョン・ドイル氏はユーロ/ドルについて、この日は上昇したものの、これまでのトレンドが大きく変わる公算は小さいと指摘。ユーロは今年対ドルで約3.3%下落している。
週内に米連邦公開市場委員会(FOMC)と欧州中央銀行(ECB)理事会を控え、15日に米国の対中追加関税の発動期限が迫る中、為替相場の動きは比較的限定的だった。
市場では、米連邦準備理事会(FRB)とECBがいずれも政策金利を維持するとの見方が大勢となっている。
ドイル氏は「中銀の会合や英総選挙は今週の主要イベントで、11日午後辺りからボラティリティーが幾分上昇するだろう」と述べた。
ドル/円は0.16%高の108.72円。
米中貿易戦争に敏感なオフショア人民元
ポンド/ドルは0.42%高の1.3198ドルと、3月以来の高値を付けた。10月の英国内総生産(GDP)は前年比0.7%増と約7年ぶりの鈍い伸びとなったものの、12日の総選挙に関心が集まる中でさほど材料視されなかった。
ドル/円 NY終値 108.70/108.72
始値 108.56
高値 108.76
安値 108.53
ユーロ/ドル NY終値 1.1092/1.1094
始値 1.1082
高値 1.1097
安値 1.1074
(表はリフィニティブデータに基づいています)