ニュース速報

ビジネス

米ディズニー、7─9月期決算予想上回る 映画・テーマパーク好調

2018年11月09日(金)08時26分

 11月8日、米娯楽大手ウォルト・ディズニーの第4・四半期(7─9月)決算は利益と売上高が予想を上回った。カリフォルニア州バーバンクで8月撮影(2018年 ロイター/LUCY NICHOLSON)

[8日 ロイター] - 米娯楽大手ウォルト・ディズニーの第4・四半期(7─9月)決算は利益と売上高が予想を上回った。映画「アントマン&ワスプ」のヒットのほか、夏季に傘下のテーマパークへの来場者が増えたことが追い風となった。

決算発表を受けディズニーの株価は時間外取引で1.7%高の118ドルとなっている。

ディズニー帰属の純利益は23億2000万ドル(1株当たり1.55ドル)と、前年同期の17億5000万ドル(同1.13ドル)から33%増加。一時項目を除く1株利益は1.48ドルと、リフィニティブがまとめたアナリスト予想の1.34ドルを上回った。前年同期の1株利益は1.07ドルだった。

総売上高は143億1000万ドルと、127億8000万ドルから12%増加。アナリスト予想の137億3000万ドルを上回った。

部門別の売上高は、スタジオ部門が50%増の21億5000万ドルと、アナリスト予想平均の18億ドルを上回った。テーマパーク・リゾート部門は8.6%増の50億7000万ドルだった。

営業利益はテーマパーク部門が11%増の8億2900万ドル。スタジオ部門は5億9600万ドルと倍以上に増加した。

メディア・ネットワークス部門の営業利益は4%増の15億ドル。ABCの番組の売り上げの伸びなどが寄与した。

スポーツ専門チャンネル「ESPN」の契約者は、デジタルプラットフォームを通じた視聴への移行を背景に、減少が続いた。

こうしたシフトに対応するため、ディズニーは今年、テレビで視聴できないスポーツ中継やドキュメンタリー番組を楽しめるインターネットストリーミングサービス「ESPNプラス」を開始した。

2019年終盤には映画やテレビ番組を視聴できる家族向け娯楽サービス「ディズニープラス」も始める。

インベスティング・ドット・コムのシニアアナリスト、ハリス・アンワー氏は、ディズニープラスがネットフリックスやアマゾン・ドット・コムに対抗できれば、ディズニーの株価を押し上げる可能性があると指摘した。

*内容を追加します。

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、26日にマレーシア訪問 タイ・カンボジ

ビジネス

金価格、最高値更新続く 米利下げ観測などで銀も追随

ビジネス

ソフトバンク株がプラス転換、PayPayが12月に

ワールド

インドとカナダ、関係改善へ新ロードマップで合意
MAGAZINE
特集:中国EVと未来戦争
特集:中国EVと未来戦争
2025年10月14日号(10/ 7発売)

バッテリーやセンサーなど電気自動車の技術で今や世界をリードする中国が、戦争でもアメリカに勝つ日

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 2
    中国人が便利な「調理済み食品」を嫌うトホホな理由とは?
  • 3
    メーガン妃の動画が「無神経」すぎる...ダイアナ妃をめぐる大論争に発展
  • 4
    車道を一人「さまよう男児」、発見した運転手の「勇…
  • 5
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 6
    筋肉が目覚める「6つの動作」とは?...スピードを制…
  • 7
    連立離脱の公明党が高市自民党に感じた「かつてない…
  • 8
    1歳の息子の様子が「何かおかしい...」 母親が動画を…
  • 9
    あなたの言葉遣い、「AI語」になっていませんか?...…
  • 10
    ウィリアムとキャサリン、結婚前の「最高すぎる関係…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな飼い主との「イケイケなダンス」姿に涙と感動の声
  • 3
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 4
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
  • 5
    中国人が便利な「調理済み食品」を嫌うトホホな理由…
  • 6
    ロシア「影の船団」が動く──拿捕されたタンカーが示…
  • 7
    ベゾス妻 vs C・ロナウド婚約者、バチバチ「指輪対決…
  • 8
    時代に逆行するトランプのエネルギー政策が、アメリ…
  • 9
    ウクライナの英雄、ロシアの難敵──アゾフ旅団はなぜ…
  • 10
    トイレ練習中の2歳の娘が「被疑者」に...検察官の女…
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 3
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 4
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に.…
  • 5
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 6
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 7
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 8
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    数千円で買った中古PCが「宝箱」だった...起動して分…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中