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カナダ、国内の鉄鋼・アルミ業界を支援へ 米の関税に対抗=関係筋

2018年06月29日(金)10時28分

 6月28日、カナダ政府は、米国が導入した鉄鋼・アルミニウム製品への追加関税に対抗するため、国内の鉄鋼・アルミニウム産業と労働者を直接支援する計画を29日に発表する。写真はカナダのフリーランド外相。ワシントンで13日撮影(2018年 ロイター/YURI GRIPAS)

[オタワ 28日 ロイター] - カナダ政府は29日、米国が導入した鉄鋼・アルミニウム製品への追加関税に対抗するため、国内の鉄鋼・アルミニウム産業と労働者を直接支援する計画を発表する。事情を知る関係者が28日、匿名を条件に明らかにした。

支援規模は最大8億カナダドル(6億0300万米ドル)の見通し。

フリーランド外相が29日1500GMTに鉄鋼業が盛んなハミルトンで支援計画を発表する予定。

カナダ政府はすでに、米国への対抗措置として、米国からの輸入品166億カナダドル相当に報復関税をかける方針を示している。関係者によると、外相は29日にその対象品目のリストも公表する見通し。

外相は今月19日、政府が国内の鉄鋼・アルミニウム産業、労働者を直接支援する方策を検討中だと明らかにしていた。

外相のオフィスはコメントの求めに応じていない。

関係者によると、鉄鋼・アルミ業界への支援策は複数年にわたる予定で、米政府の関税導入を受けて国内の針葉樹製材業界向けに昨年立ち上げた5年間にわたる8億6700万カナダドル規模の支援策と似た内容になる見通し。

関係者は支援対象となる企業名は明かさなかった。

*カテゴリーを変更しました。

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