ニュース速報

ドル上昇、欧州議会選めぐる懸念がユーロ圧迫=NY市場

2019年05月18日(土)06時14分

[ニューヨーク 17日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、来週の欧州議会選挙を巡る懸念を背景にユーロに対する需要が減退したことを受け、ドルが上昇した。英ポンドは欧州連合(EU)離脱を巡る与野党協議が決裂し、先行き不透明感が再び高まったことで、4カ月ぶりの安値を付けた。

イタリアのサルビーニ副首相が欧州連合(EU)財政規律に批判的な発言を繰り返していることを受け、ユーロは週初から軟調。同氏はこの日は欧州議会選で欧州は根底から変化し、財政規律の緩和が進むとの考えを示した。

BKアセットマネジメント(ニューヨーク)の外為戦略部門責任者、ボリス・ショロスバーグ氏は「市場では欧州議会選に対する懸念が若干出ており、最後の拠り所としてドルに買いが入っている」と述べた。

米国はこの日、輸入自動車や部品に対する関税の判断を最大6カ月延期すると正式に発表。これを受けユーロは下げ幅を縮小する場面もあった。

英国ではEU離脱を巡り与野党が進めていた協議が決裂。英ポンドは1月15日以来の安値を更新した。

オフショア人民元は昨年11月以来の水準に下落した。トランプ米政権は15日、中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL]が米政府の許可なく米国の重要な技術を購入することを禁止するとともに、国家安全保障を理由に米国の通信ネットワークから同社の製品を事実上排除する措置を発表。中国外務省報道官はこの日の定例記者会見で、意味のある通商交渉にするためには米国側が誠意を示さなければならないと強調した。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマン(ニューヨーク)の外為戦略部門グローバル責任者、ウィン・シン氏は「米中の応酬はエスカレートしており、通商合意は一段と遠のいた」と指摘。「6月の20カ国・地域(G20)首脳会議に併せて開かれる可能性のある米中首脳会談まで米中の高官級の協議はないとみられる。このことは発表された関税が実際に導入される公算が大きく、問題はエスカレートの一途をたどり、通商合意が一段と難しくなることを示している」と述べた。

豪ドルは1月3日以来の安値を更新。通商を巡る懸念が重しとなっている。

この日発表の米経済指標では、ミシガン大学の5月の消費者信頼感指数(速報値)が102.4と、前月から5.3%上昇し、2004年以来の高水準となった。

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

FRB現行策「適切」、エネ高騰の経済への影響波及に

ビジネス

米国株式市場=まちまち、イラン関連報道で一時動揺も

ビジネス

スペースX、IPO評価額目標を2兆ドル超に引き上げ

ビジネス

FRB、不確実な経済に対応可能 中東戦争で見通し困
MAGAZINE
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
2026年4月 7日号(3/31発売)

国際基準の情報開示や多様な認証制度──本当の「持続可能性」が問われる時代へ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イラン恐怖」の正体
  • 2
    年金は何歳からもらうのが得? 男女で違う「最適な受給年齢」
  • 3
    破産申請の理由の4割以上が「関税コスト」...トランプ関税が米国民に与える「破産」の苦しみ
  • 4
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 5
    血圧やコレステロール値より重要?死亡リスクを予測…
  • 6
    日本の男女の賃金格差は世界でも突出して大きい
  • 7
    人口減の自治体を救う「小さな浄水場」──誰もが常に…
  • 8
    先進国が出生数の減少を嘆く必要はない? 「経済的…
  • 9
    「一般市民に敵意なし」...イラン大統領が米国民宛て…
  • 10
    200年前の沈没記録が裏付けられた...捕鯨船を海の藻…
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が育んだ「国民意識の違い」とは?
  • 3
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反対署名...「歓迎してない」の声広がる
  • 4
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度…
  • 5
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 6
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 7
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?..…
  • 8
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 9
    中国最大の海運会社COSCOがペルシャ湾輸送を再開──緊…
  • 10
    オランウータンに「15分間ロックオン」された女性のS…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中