ニュース速報

財新の12月中国サービス部門PMI、53.9に上昇

2019年01月04日(金)12時34分

[北京 4日 ロイター] - 財新/マークイットが4日発表した12月の中国サービス部門購買担当者景気指数(PMI)は53.9で、前月の53.8を上回った。景況拡大・悪化の分かれ目となる50も大きく上回った。

同PMIは10月に1年1カ月ぶり低水準に低下した。

輸出受注が6カ月ぶりの大幅な伸びとなったものの、新規受注全体の伸びはやや鈍化した。

中国経済の半分以上を占めるサービス部門で底堅さが続けば、製造業の減速、不動産市場の低迷、米国との貿易摩擦による影響の一部を和らげる可能性がある。

ただ経済統計によると、景気見通しに陰りが広がる中、最近は消費者の需要と信頼感が悪化している。

Zhonghai Shengrong Capital Managementの首席エコノミストは「景気が減速する中、サービス部門を含めすべての分野が影響を受ける」との見通しを示した。

今回の調査でも、新規雇用のペースがわずかながら鈍化したことが明らかになった。

CICCはリサーチノートで「今年は工業、建設、サービスを含め多くのセクターで雇用が圧迫される可能性がある」と指摘した。

12月の調査では、原材料費と人件費の高騰を背景に営業費用が3カ月ぶり高水準に上昇した。企業はごく一部しか価格に転嫁できておらず、今後利益率を圧迫する見通し。

製造業とサービス部門を合わせた12月の総合PMIは52.2で、前月の51.9から上昇した。

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

NY外為市場=ドル急上昇、トランプ氏が日韓などへの

ビジネス

「ゼロ金利の再来は依然現実的」、米NY・SF連銀が

ワールド

米テキサス州洪水の犠牲者91人に、少女ら11人依然

ビジネス

EU、米国の関税通知回避の公算 譲歩狙う=関係筋
MAGAZINE
特集:大森元貴「言葉の力」
特集:大森元貴「言葉の力」
2025年7月15日号(7/ 8発売)

時代を映すアーティスト・大森元貴の「言葉の力」の源泉にロングインタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    シャーロット王女の「ロイヤル・ボス」ぶりが話題に...「曾祖母エリザベス女王の生き写し」
  • 2
    「飛行機内が臭い...」 原因はまさかの「座席の下」だった...異臭の正体にネット衝撃
  • 3
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 4
    アリ駆除用の「毒餌」に、アリが意外な方法で「反抗…
  • 5
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコ…
  • 6
    米テキサス州洪水「大規模災害宣言」...被害の陰に「…
  • 7
    為末大×TAKUMI──2人のプロが語る「スポーツとお金」 …
  • 8
    後ろの川に...婚約成立シーンを記録したカップルの幸…
  • 9
    ギネスが大流行? エールとラガーの格差って? 知…
  • 10
    新党「アメリカ党」結成を発表したマスクは、トラン…
  • 1
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 2
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコに1400万人が注目
  • 3
    後ろの川に...婚約成立シーンを記録したカップルの幸せ映像に「それどころじゃない光景」が映り込んでしまう
  • 4
    【クイズ】「宗教を捨てる人」が最も多い宗教はどれ?
  • 5
    職場でのいじめ・パワハラで自死に追いやられた21歳…
  • 6
    為末大×TAKUMI──2人のプロが語る「スポーツとお金」 …
  • 7
    「本物の強さは、股関節と脚に宿る」...伝説の「元囚…
  • 8
    「飛行機内が臭い...」 原因はまさかの「座席の下」…
  • 9
    シャーロット王女の「ロイヤル・ボス」ぶりが話題に..…
  • 10
    アリ駆除用の「毒餌」に、アリが意外な方法で「反抗…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 4
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 5
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 6
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 7
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 8
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 9
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 10
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中