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財新の12月中国サービス部門PMI、53.9に上昇
[北京 4日 ロイター] - 財新/マークイットが4日発表した12月の中国サービス部門購買担当者景気指数(PMI)は53.9で、前月の53.8を上回った。景況拡大・悪化の分かれ目となる50も大きく上回った。
同PMIは10月に1年1カ月ぶり低水準に低下した。
輸出受注が6カ月ぶりの大幅な伸びとなったものの、新規受注全体の伸びはやや鈍化した。
中国経済の半分以上を占めるサービス部門で底堅さが続けば、製造業の減速、不動産市場の低迷、米国との貿易摩擦による影響の一部を和らげる可能性がある。
ただ経済統計によると、景気見通しに陰りが広がる中、最近は消費者の需要と信頼感が悪化している。
Zhonghai Shengrong Capital Managementの首席エコノミストは「景気が減速する中、サービス部門を含めすべての分野が影響を受ける」との見通しを示した。
今回の調査でも、新規雇用のペースがわずかながら鈍化したことが明らかになった。
CICCはリサーチノートで「今年は工業、建設、サービスを含め多くのセクターで雇用が圧迫される可能性がある」と指摘した。
12月の調査では、原材料費と人件費の高騰を背景に営業費用が3カ月ぶり高水準に上昇した。企業はごく一部しか価格に転嫁できておらず、今後利益率を圧迫する見通し。
製造業とサービス部門を合わせた12月の総合PMIは52.2で、前月の51.9から上昇した。