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不安定な原油相場、予測不可能な米政権や保護主義が影響=ロシア・エネルギー相
[モスクワ 27日 ロイター] - ロシアのノバク・エネルギー相は27日、ここ2年の原油相場の変動は、保護主義の高まりや貿易戦争の激化、米政権が予測不可能なことが大きく影響しているとの認識を示した。
原油相場は振れが大きい状況が続いており、今第4・四半期は3割以上下げている。
ノバク・エネルギー相は会見で、中国やインドの対応、貿易戦争、トランプ米政権の予測不可能なことなどを不確実要因として列挙し「これらが価格ボラティリティの決定的要因だ」と述べた。
トランプ大統領は、原油価格を巡って石油輸出国機構(OPEC)を厳しく批判し、価格抑制に向けた対応を要求している。
ノバク・エネルギー相は、OPECと非加盟産油国が今月、年明けからの日量120万バレルの減産で合意したのは、米国が一部の国に対イラン制裁の適用を一定期間猶予したことが主な理由と説明。
「イランに対して厳しい制裁が実施されていたら(減産)を決めなかった」と述べた。
来年のロシアの生産については、減産合意に則り、年前半に300万─500万トン削減し、その後、2019年全体で18年と同程度の5億5600万トン(日量1112万トン)に戻すことが可能との見方を示した。
また、今後2年間において年間生産量を1000万─1500万トン(日量20万─30万トン)まで増やすことが可能と述べた。
現在、米国の生産量が日量1160万トンと、サウジアラビアやロシアを上回っているが、ノバク氏は米国の原油生産が減少し始めるのは時間の問題と指摘。「米国はいくつかの問題に直面している。直近の(生産)ブームにもかかわらず、効率性が低下しており、資金調達をより困難にしている」との見解を示した。
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