歴史を知る人なら驚くべきことではない

現在、AIの開発には高速処理できる半導体が必須とされ、その開発には莫大なリソースが投入されている。また巨大なデータセンターを建設しなければならず、それらを運用するため大電力も必要とされる。

アメリカをはじめとする各国は、AI開発競争に勝つため巨額の先行投資を行っている状況だが、ディープシークの技術が本物だった場合、これらの投資がすべてムダになってしまう可能性がある。今回の騒ぎでAI用半導体を製造する米エヌビディアの株価が暴落し、一瞬で90兆円が失われたのはこれが理由である。

しかしながら、テクノロジー業界の歴史を知っている人からすれば、一連の出来事はそれほど驚くべきことではない。ソフトウエアにおける画期的な技術というのは、常に突然現れるものであり、たいていの場合、その技術は非連続的である。

現在、世界のAIは米オープンAIがリードしており、各種AIを動作させる半導体はエヌビディアが独占的な地位を占めている。だが、ひとたびブレークスルーが発生した場合、この図式が一瞬で消滅する可能性があることは、業界の人間であれば誰でも自覚しているはずだ。

現在のAIモデルが続く可能性は低い
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