著者のミン・ジン・リーはそんな私の意見に対して、このように答えてくれた。

「日本人の読者は洗練されているし、微妙なニュアンスも理解できる。あなたのように先入観なく、公平な視点でこの本を読んでくれると強く信じている。(英語で読んだ)多くの日本人読者は、すでにこの本をとても支援してくれて、とても感謝している。私の夫は日本人とのハーフで、私の息子は民族的には4分の1が日本人だ。現代の日本人には、日本の過去についての責任はない。私たちにできるのは、過去を知り、現在を誠実に生きることだけだ」

とても切ない物語だが、読んで良かったと、きっと思うだろう。

「啓発的で、しかも読んでいて楽しいと(日本の読者)に感じてもらえれば幸いだ。小説が後に残るためには、そのどちらも満たしている必要があると思うから」とリーが言うように、登場人物たちのことが気になって途中で読むのをやめられなくなるページターナーだ。

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