切実なメッセージだが、それは『Lab Girl』のほんの一部でしかない。
詩のように美しい植物の描写、北極圏でのフィールドワーク、弟のような存在になったエキセントリックなラボ管理者ビルの逸話など、ときおり文芸小説を読んでいるような錯覚を抱くほど波乱万丈で面白い。
「女性科学者による回想録」という説明文から受けるイメージを捨てて読めば、必ず心に響く出会いがある本だ。
切実なメッセージだが、それは『Lab Girl』のほんの一部でしかない。
詩のように美しい植物の描写、北極圏でのフィールドワーク、弟のような存在になったエキセントリックなラボ管理者ビルの逸話など、ときおり文芸小説を読んでいるような錯覚を抱くほど波乱万丈で面白い。
「女性科学者による回想録」という説明文から受けるイメージを捨てて読めば、必ず心に響く出会いがある本だ。
Yukari Watanabe <Twitter Address https://twitter.com/YukariWatanabe>
アメリカ・ボストン在住のエッセイスト、翻訳家。兵庫県生まれ。外資系企業勤務などを経て95年にアメリカに移住。2001年に小説『ノーティアーズ』(新潮社)で小説新潮長篇新人賞受賞。近著に『ベストセラーで読み解く現代アメリカ』(亜紀書房)、『トランプがはじめた21世紀の南北戦争』(晶文社)などがある。翻訳には、レベッカ・ソルニット『それを、真の名で呼ぶならば』(岩波書店)、『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』(日経BP社、日経ビジネス人文庫)、マリア・V スナイダー『毒見師イレーナ』(ハーパーコリンズ)がある。