今週号で、映画監督ロブ・ライナーのインタビュー記事を掲載しました。取材で実際お話ししてみると、イメージどおり気さくでサービス精神旺盛な方で、今年製作25周年を迎えた作品『スタンド・バイ・ミー』の裏話をたくさん披露してくれました。
誌面では、故リバー・フェニックスやキーファー・サザーランドなど、後にスターになった俳優たちの当時の「暴走ぶり」や、有名シーンの舞台裏を紹介しましたが、他にもいろいろな話を聞かせてもらいました。撮影を始める2日前に突然、映画の製作資金をストップされたこと、あの作品を機に「受けそうな映画」ではなく、地味でも自分らしい映画を作る自信がついたこと。最近のハリウッドは様変わりして作り手側にとっては厳しい時代になってきたけれど、独立系のいい作品も増えてきて捨てたもんじゃないとも語っていました。
ただ個人的に今回何より衝撃だったのは取材の後で、記事に使う写真を選んでいた時のこと。『スタンド・バイ・ミー』製作25周年のイベントで作品の主要スタッフが集まった際の集合写真を使ったのですが、最初に見た時には椅子からずり落ちそうなほど驚きました(誌面と同じではありませんが、近い写真はこれです)。主演した子供たちは「みんな別人のように成長した」とライナー監督は語っていましたが、まさかこれほどとは......。
23歳で死去したリバー・フェニックスを除く主演メンバー3人は、人気スターには程遠いものの今も俳優として活動を続けています。華奢で繊細なゴーディを演じたウィル・ウィートン(38)は、主役ではないもののテレビドラマや映画にコンスタントに出演する他、アニメの声優としても活躍中(現在の写真)。
生意気で大きなメガネがトレードマークのテディ役のコリー・フェルドマン(39)は、一時は薬物依存に苦しみキャリアも低迷したが、現在は立ち直って仕事も徐々に増やしているとか(現在の写真)。
そして太っちょで臆病なバーン役を演じたジェリー・オコネル(37)は、スリムで長身の2枚目俳優に成長(現在の写真)。2010年からCBSのコメディードラマ『ディフェンダーズ 闘う弁護士』の主役に抜擢された他、映画のプロデュースや脚本も手がけるなどマルチな才能を発揮。
3人とも私が漠然と思っていたのとは全く違う人になっていて、子供がどんな大人になるかは分からないものだなあと痛感しました。ライナー監督は3人の成長ぶりに驚いたと嬉しそうに語っていたけれど、彼自身もある意味で驚くべき存在。当時と今を比べると確かに年は取ったけど、これほど変わらない人も珍しいかも?
――編集部・佐伯直美