これに対して、トランプの方は、「アイツは頭の固いカトリック(つまり福音派ではないし、インテリで大衆とは無縁のエリート)」「デサンティスの言っていることは、俺様のコピー」というような調子で激しいバッシングを続けています。とりあえず、出馬宣言から約1週間が過ぎた現時点での、この2人の舌戦はこうした構図になっています。デサンティス候補の思惑は明らかで、とにかくトランプの持っている「保守票」を切り崩すには、「右から攻めるしかない」というわけです。
その上で、共和党の大口献金元が「刑事被告人トランプ」への献金は渋る中で、自分のところに来る資金を使って、オハイオやニューハンプシャーなど、2024年の年初に予備選の序盤戦が行われる州で優位を固める戦略です。
このような「トランプを右から叩く」作戦というのは、あまり深追いすると、アメリカの中道無党派の常識から「余りにもかけ離れて」しまうことで、「勝てる候補」というイメージを傷付けかねません。ですが、トランプが大きくリードする党内事情を考えると、このような作戦を取るしかない、という判断をしているということだと思います。