もちろん、その道のりは簡単ではありません。ですが、少なくともリスクを取ってキーウに乗り込むのであれば、ブチャで悲憤を示し、キーウでゼレンスキーと握手するだけでは全く不十分です。和平という難しい外交へ向けて、G7をどうまとめていくのか、G7和平案として習近平案を上回る内容を提示するために何ができるのか、少なくともその文脈において、キーウ訪問が何らかの前進になるようでなければならないと思います。

西側として、今しなくてはならないのは、とにかく習近平案を上回る有効な和平案を提示し、習近平を上回る交渉力で、その和平案を実現に向けて進める気概があるのかを見せていくことです。

西側は民主国家なので、政治家は選挙を恐れなくてはならず、その場合は戦争という「敵があって他人の血が流れている状態」があった便利であり、その上で敵味方をハッキリすることで劇場型リーダーが内政問題を隠しつつ求心力を維持できる、だから和平でなく戦争を望むのだ......仮に習近平やプーチンにそのような見方をされて、その上でバカにされるようであれば、それこそ自由と民主主義は独裁と権威主義に敗北してしまうのではないかと思います。