もちろん、中国の政局は非常に複雑であり、これから夏一杯かけて調整が行われると思いますが、秋の党大会で次期指導部の体制がどうなるかは、現時点では見えません。一部には、習近平主席の続投はなく、すでに実権は李克強首相に移っており、李後継という説もあるようですが、そんなに単純には行かないと思います。

あえて予想をするならば、仮に李首相派が政局に勝利したとしても、習主席と李首相は同時に退任して、次期指導部は一気に若返る(例えば胡春華氏など)という可能性を指摘しておきたいと思います。

一方で、アメリカの中間選挙の方は、仮にこのような「中国の政変、ウクライナ和平、米中連携によるインフレ退治」が実現したとしても、その効果は投票日には間に合わず、民主党は苦戦すると予想されます。

それはともかく、米中がこの2022年の秋へ向けて、同じように政治の季節を迎えていることは、大変に興味深い状況です。そんな中で、今回の「クアッド」が単純な中国包囲網の確認で終わるとはどうしても考えられません。

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