しかし、厳格なイスラム法による国家統治を目指す姿勢は排除しておらず、アフガニスタンのタリバンのような状況が到来するシナリオも考えられる。
我々はジハード組織というと、アルカイダかイスラム国をイメージするが、両組織にとってジハード主義は必須である一方、ジハード組織は何もアルカイダかイスラム国かというわけではない。
当然だが、アルカイダでもなくイスラム国でもない新たな名前を司る組織が台頭する可能性は十分にあり、新世代のジハード組織の誕生もあり得る。
アルカイダやイスラム国が大規模なテロを実行し、国際安全保障上の脅威になった最大の原因は、安心できる生活場所を与えたことであり、9.11時のアフガニスタン、2014年から2016年あたりのイラク、シリアはそれを物語る。我々は、シリアを再びテロの温床にしないためにも、今後のジャウラニの動向を注視する必要がある。
2026年4月21号(4月14日発売)は「台湾有事の新シナリオ」特集。
米・イラン戦争で変わる地域紛争の「大前提」/石油危機を恐れるべき理由
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