人気者のグリンダを統治の道具にしたいモリブルは、おバカだがハンサムなフィエロ王子(ジョナサン・ベイリー)と彼女の盛大な結婚式を計画。だが第1幕の終盤でエルファバへの愛を悟ったフィエロは、乗り気になれない。

『永遠の約束』には恐ろしい場面や暴力描写もあるから、小さな子供を連れて行くには注意が必要だ。

冒頭のシーンではバッファローその他の動物が強制労働に駆り出され、オズの世界の象徴である「黄色いレンガの道」を建設している。そこへエルファバがほうきに乗って降り立ち、動物を虐げる人間たちを懲らしめる。

エルファバの行動は正義のレジスタンスであると同時に、第1幕の遊び心あふれるカラフルな世界が終わり、ダークでシリアスな物語に突入することを予感させる。

終盤のデュエットに脱帽

エルファバは逃亡中の身で出番が少ないため、今回はグリンダが実質的な主人公だ。グランデはうぬぼれが強く軽薄で実は自分に自信のないグリンダを見事に演じ、映画にエネルギーを吹き込む。

完璧な間の取り方で笑いを誘い、声域は驚異的に広い。砂糖菓子のようなピンクの衣装を見るからに楽しそうにまとって、中だるみしそうな場面も軽やかに救う。

フィエロ役のベイリーは25年の「最もセクシーな男」