──なぜこのタイトルに?
母に言われたんだ。「幸せなんて気にしないのが一番」だって。それがずっと頭から離れなくてね。この本を書いてるときも、ずっとそれが聞こえていた。惨めだっていいじゃないか。毎朝起きて、仕事に行く。それが人生。みんな同じさ。でも、そういう日々に幸せを見つける。そこが肝心なんだ。
──95年の『アメリカン・プレジデント』で組んだロブ・ライナー監督は昨年末に先立たれましたね。
彼は私の兄であり父であり、師でもあった。ただ曲を書き、仕事をするだけじゃなく、共に過ごす時間が大事なんだと教えてくれた。今でもロブとのメールは消していない。
──ベット・ミドラーは今も特別な存在ですか?
15歳の時、ブロードウェイで彼女のコンサートを観た。通路を駆け下りて、「どうかあなたのために弾かせてください」って言いたかった。
その2年後、実際にそう言える機会を得た。それからまあ、「愛は翼にのって」のカバーを提案したのは私だし、名司会者ジョニー・カーソンの長寿番組で歌うように仕掛けたのも私だ。そうやって彼女の素晴らしい業績に花を添えることができた。心から誇りに思うよ。
次のページ