デンマーク製薬大手ノボノルディスクは23日、同社の次世代肥満症治療薬「カグリセマ」が直接比較試験で、米同業イーライリリーの「ゼップバウンド(一般名:チルゼパチド)」の効果を下回ったと発表した。減量薬市場での主導権奪回を目指すノボノルディスクにとって、大きな後退となった
カグリセマの効果がゼップバウンドより劣ると予想していたアナリストはほとんどいなかった。ゼップバウンドは米国では「マンジャロ」として販売されている。
ノボノルディスクはカグリセマを、2030年以降に特許切れを迎える現行の肥満症薬「ウゴービ」の後継としてより強力な製品と位置付けている。
ノボノルディスクとイーライリリー両社の株式を保有するユニオン・インベストメントのマルクス・マンス氏はロイターに対し「これはノボノルディスクにとって最悪のシナリオだ。マンジャロがカグリセマより優れていることが臨床的に証明された」とし、ノボは「苦しい闘い」に直面していると指摘した。
マンス氏は「基本シナリオはマンジャロとカグリセマが同等。上振れシナリオはカグリセマの優位性だったが、カグリセマがマンジャロより劣るという結果は誰も予想していなかった」と述べた。
ノボノルディスクの声明によると、84週間の試験で体重減少率はカグリセマ投与群が23%、チルゼパチド投与群が25.5%だった。
[ロイター]

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