中国の李強首相は10日、南部江西省のレアアース(希土類)関連施設を視察し、重要鉱物を巡る米国との競争激化を示唆した。国営新華社が伝えた。
春節(旧正月)休暇前のこうした視察は中国指導部にとって、新年の祝賀が始まる前に政策の方向性を示す機会となる。
新華社によると、李氏は「先進製造業の発展やグリーン・低炭素転換の推進においてレアアースの重要性がますます顕著になっている」と指摘。中国が昨年、レアアース輸出規制を強化したことで製造業が混乱に陥った状況に暗に言及した。
李氏はさらに「産学研の深い融合を推進し、レアアース技術の応用範囲を拡大する必要がある」と述べた。米国について直接の言及はなかった。新華社によると、李氏は中国科学院傘下の研究所や、レアアース生産に関わる複数の企業を訪問した。
バンス米副大統領は先週、同盟国による重要鉱物に関する「貿易圏」の構築を提案し、市場のゆがみを防ぐため、協調的な重要鉱物価格の下限を設定したい考えを強調した。
[ロイター]

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