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ヒト型ロボットの近未来についてメーカーのトップは強気だが専門家によれば過大な期待は禁物だ WINNIE AU

パタクは、自社のロボットが武器を携える未来は予想していないと語るが、将来的にその可能性があることは認めている。

「私たちの大きな目標の1つは、ロボットが人間と同じように周囲の世界と関われるようにすること。その中には、人間が用いる道具を使うことも含まれる」と、パタクは語る。「その道具はドリルの場合もあるだろうし、銃の場合もあるだろう」

ファントムは頭部に8台のカメラを搭載し、重さ20キロの荷物の連続運搬が可能で、最大で36キロまで増やせる可能性もある。少量生産の場合、生産コストは1台当たり15万ドル。生産台数が数千台に増えれば、コストは半分に減るかもしれない。

戦場で最強のマルチツール

ファウンデーションの共同創業者であるルブランクは、海兵隊員として3度、中東で勤務した経験の持ち主だ(警備ロボットを開発しているコバルト・ロボティクス社の元経営者でもある)。ルブランクは、ファントムが次世代の多用途型の道具になると考えている。

「私に言わせれば、これは世界最強のマルチツールだ」と、ルブランクは言う。

「海兵隊員は誰でも、スイス・アーミーナイフなどのマルチツールを持っている。それと全く同じだ。ドアを破って突入する必要があるとき、ロボットに爆薬を仕掛けさせれば、海兵隊員がその仕事をする必要はない。あるいは、誰かが最初に建物に入り、後続の安全を確保しなくてはならないときも、19歳の隊員にそれをさせずに済む」

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