<スペインはこれまでも複数回、不法移民を合法化する措置を行ってきている>

スペイン政府が1月27日、不法移民を合法化する方針を発表した。サイス包摂・社会保障・移民相によれば、最長1年間(延長可)の居住・就労許可を取得できるという。反移民に舵を切るアメリカや欧州各国とは対照的だ。スペインは「既にこの国で暮らす人々の存在と尊厳を認める」と、サイスは発言している。

【動画】居住権取得のため列をなす不法移民

スペインの不法移民はおよそ50万人とされるが、民間団体などの推計では、実際は80万人を超えるという。多くは中南米やアフリカ出身で、主に農業や観光・サービス業界で働く。いずれも好況のスペイン経済を支える主要産業だ。

スペインは1986~2005年に、不法移民を合法化する同様の措置を計6回実施している。今回の措置では、昨年末までに入国し、最低5カ月間の滞在歴を証明でき、犯罪歴のないことが条件だ。

サイスは「今日はスペインにとって素晴らしい日だ」と述べ、反移民政策に対抗する「先駆者」としてのスペインの姿勢を強調した。

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