モデルにしたのは野生動物のヒョウ。「無駄のない身体構造、筋肉質で空気抵抗の少ない体、最小のエネルギーで猛スピードを出す瞬発力にデザインの着想を得た。そこから敏捷で強靱で軽く、ヒョウのように限界を飛び越えるソラリスの機能性を形作った」
問題意識が生んだマシン
発電を担うのは車体だけではない。やはり自然界をモデルに、独自のソーラーウイングも開発した。停車時にウイングを広げれば発電能力が最大化され、走るときは簡単に畳んで車体に収納できる。
走行中も発電は止まらない。「車体の動きと振動を利用して微量の電力を生み出す。またエネルギー回生システムのように、ブレーキを踏んだり減速したりするたびに電力が回収され再利用される」
生まれたエネルギーはソフトウエアが調整する。走行状況、日照条件、ユーザーのニーズに応じて、インテリジェントバッテリーとAI駆動型のエネルギー管理システムが電力を再分配する。
設計の過程では常に軽量化が優先課題だった。「敏捷で高性能で、発電設備を搭載しているのに超軽量。そんなマシンを作るのが目標だった」と、開発担当者は振り返る。
目標を実現するため、通常は航空宇宙や最先端のモビリティー分野で使用される素材を採用した。車体には主にカーボンファイバー複合材を使用。「さらに、一部の部品には軽量アルミニウムを採用し、耐久性を確保しつつ軽量化を実現した」
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