<トランプによって「地政学的安定」が失われたことだけでなく、先進国の財政悪化も金買いを後押しする>

金価格の歴史的な高騰の背景には、主に米国に起因する地政学的・財政的混乱があると指摘されている。

先週末、金の価格は史上初めて1オンス5000ドルを突破した。銀も大台の100ドルを上回った。

「金価格上昇については昨年と同様、ドナルド・トランプに感謝すべきだと思う」と語るのは、英取引プラットフォーム「ブリオンボールト」のリサーチディレクター、エイドリアン・アッシュだ。彼は本誌に対し、トランプが示したグリーンランド領有への意欲やNATO同盟国に対する脅しなどが端的に示す「世界秩序の混乱」が、安全資産である金への関心を再燃させたと説明する。

金は一般的に、株式、国債、米ドルなどの他の資産と逆相関の関係にあり、その価格はこれらの市場に対する信認低下や投資家全体の不確実性のバロメーターと見なされる。

多くの貴金属市場関係者は、いつか金が5000ドルを突破するとは考えていたが、今回の到達は予想よりはるかに早く、「市場予測を笑いものにする結果になった」とアッシュは語る。この急上昇は、同時期に起きたドル安とも重なり、米国の経済・政治の行方への懸念を浮き彫りにし、さらに増幅させる形となった。

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