「目にも耳にも美しい光景だ」

「コヨーテが大好き。素晴らしい新年を迎えられますように」

「コヨーテがこんなふうに鳴くのは、獲物が近くにいるか、すでに仕留めたときだ」

最後のコメントは、コヨーテの行動に関するケネディの考えとも一致していた。「あのとき、彼らは一軒の家の周囲をしつこく回っていたから、たぶんウサギを狙っていたんだと思う。あの家の庭に住み着いているウサギがいて、公園にはたくさんいるから」と語っている。

こうして2頭のコヨーテが開けた場所に現れる光景は特別なものだが、ケネディの声はどこか切なさも含んでいた。「この映像は確かに特別だけれど、彼らがここに現れる理由を考えると、やはり悲しい」

トロント市の報告によれば、コヨーテは長年ダウンタウンエリアに生息してきたが、近年の再開発や建設ラッシュ、人口密度の上昇、緑地の減少といった要因により、生息地を失うケースが増えている。巣や縄張りは舗装され、記憶からも消されつつある。

コヨーテがペットを傷つけるといった問題も増えており、市内のコヨーテの個体数を適切に管理するための対策を求める声が高まっている。

ケネディがあの夜に目にしたものは、めったに見られない光景だった。だが、このまま状況が変わらなければ、その「めったに」はさらに希少なものになっていくだろう。

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