トランプのグリーンランド領有騒動は、欧州にとってショック療法となり、受動と従属で凝り固まった姿勢を打ち破った。
欧州の指導者が結束して反発したことや米国株・米国債が売られたことを受け、トランプはグリーンランド買収の主張を撤回。大方の予想どおりグリーンランド問題は「TACO(Trump Always Chickens Out=トランプはいつもおじけづいてやめる)」と呼ばれる案件だった。
しかし欧州にとって、それは覚醒の一撃になったのだ。ダボス会議でトランプは、欧州は自分の尽力と偉業に感謝すべきだと主張した。今回に限っては、彼が正しいかもしれない。グリーンランド騒動が欧州の目を覚まさせ、彼らが運命を自らの手に取り戻し、繁栄を維持するために必要な経済改革に着手する契機となった可能性がある。
ダボスでの狂騒の1週間で、米欧の同盟関係が崩壊することはない。だが、これまでと同じ姿ではあり得ない。
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