イランは6月に米国とイスラエルと戦った12日間の戦闘の余波に苦しんでいる。制裁と緊張の激化によって経済は深刻な打撃を受け、通貨リヤルは過去最安値を更新。購買力は急落し、インフレは急騰した。それが、全国規模の抗議活動の火に油を注いでいる。

干ばつと不適切な水管理による水危機も国民の怒りを助長し、より広範な政治改革を求める声が強まっている。

英タイムズ紙は情報機関の報告に基づき、86歳のハメネイと側近らは、抗議行動が政権の手に負えなくなった場合に備え、テヘラン脱出の緊急計画を策定している。

計画には、息子で後継者とされるモジュタバ・ハメネイを含む側近およそ20名が含まれる。抗議デモを鎮圧する役目を担う軍や治安部隊が離反もしくは命令拒否をした場合、脱出計画が発動される。国外の資産や現金が、脱出を支える資金源になるとされる。

シリア・アサドの前例