「カマラ4」内部で見つかった「積み荷」とは?

この船には大砲6門、大釜2基、複数の錨が積まれていたことが、調査により明らかになった。水中・海底考古学調査局によると、カマラ4は沈没前にイタリア北部の港を出港した可能性が高い。

船尾が空であったことなどから、船が転覆して沈んだ可能性がある。

積み荷には、形状がさまざまで模様も残っている陶器製の水差し約200点のほか、皿などの品々が含まれていた。フランス海軍によれば、まださらなる遺物が見つかる可能性があるという。

これらの水差しは、イタリア北西部に位置しフランス国境にも近い海沿いの地域、リグーリアで作られたものと考えられている。

保存状態も良好だ。仏ル・モンド紙によると、南フランスのプロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール(PACA)地域を管轄する水中・海底考古学調査局の考古学者、マリーン・サダニアは、6月11日の記者会見で「これはまさにタイムカプセルであり、この船は時が止まっているかのようだ」と述べた。

カマラ4以外にも、地中海では多数の古代沈没船が発見されている。2023年にはイタリア沖で2000年前のローマ時代のテラコッタ製の壺が載った沈没船が見つかった。また、2018年にはブルガリア沖でギリシャの商船が発見されている。

ほかにも、クロアチア沖の海底で見つかった約2000年前の非常に保存状態の良い沈没船が発見されるなど、多数の事例がある。

海底に沈んだ大昔の船から、どんな発見が飛び出してくるのか。今後の調査の進展が待たれる。

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