<人が立ち去ったチェルノブイリは、今や「動物の楽園」となっている>

世界で最も汚染された地域の1つ、チェルノブイリ。そこにあるゴーストタウンで「絶滅寸前」とされる種が生き延びているという予想外の光景に、ネットがざわついている。

【動画】チェルノブイリの立入禁止区域で目撃された絶滅危惧種の正体

核災害の長期的な影響に苦しむ地域社会を支援する非営利団体「クリーン・フューチャーズ・ファンド」の一部門で、放射能汚染地域に暮らす犬や猫に対し、餌の提供や獣医療へのアクセス、個体数のモニタリングといった支援を行っている「ドッグス・オブ・チェルノブイリ」は、1986年の爆発事故以降、4144平方メートルにわたるチェルノブイリ立入禁止区域を移動していた際、思わず足を止めた。

なんと、絶滅危惧種であるモウコノウマの群れが動いていたのだ。

チームはその貴重な瞬間を動画に収め、TikTokに投稿。12月18日までに970万回以上再生されている。

スミソニアン国立動物園の保全生物学研究所によると、モウコノウマは「世界最後の野生馬」とされている。この種はかつて、人間や家畜との競合、環境の変化などによって野生では絶滅したと思われていた。しかし、種の回復を目指す取り組みにより、モンゴル、中国、カザフスタン、そしてチェルノブイリでも、再び群れが確認されるようになった。

「ドッグス・オブ・チェルノブイリ」の獣医療ディレクター、ジェニファー・ベッツは本誌に対し、1998~1999年に31頭のモウコノウマが「再野生化実験」の一環としてこの地に放たれたと語る。チェルノブイリは人間が足を踏み入れない環境となっており、そのような場所で馬たちは次第に数を増やしていった。2021年には150~180頭と推定されたが、2022年にウクライナ戦争が勃発したため、それ以降の正確なデータは存在していない。

「いつもは遠くに見かけるだけだが、今回はとても近くまで来てくれた」とベッツは語る。

「しばらく観察できたのは本当に素晴らしい経験だった。彼らは見ていてとても独特で、実に威厳のある馬だ」

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「死の大地」が「動物の楽園」に