
大きな夢を描ける土地
テキサス州は、映画・テレビ番組制作の優遇プログラムに今後10年間で最大15億ドルを投じる計画だ。ハリウッドを中心に業界の混乱が長引くなか、大規模な制作の候補地として地位を確立しつつある。
ヒルウッドは一連の開発に6500万ドルを投入。教育プロジェクトを通じて、地域の雇用と映像産業従事者の育成の強化も目指す。
「SGSスタジオは、この産業を築いた原点である独立性と不屈の精神を取り戻そうとしている」と、シェリダンは声明で述べている。「テキサスは大きな夢を描ける空間と、迅速に物事を構築する自由と、今も物語が重要だと信じるコミュニティーという稀有な力を提供してくれる」
「テキサスは、実は昔からハリウッドのライバルだった」と、テキサス大学サンアントニオ校で映画・メディアプログラムのディレクターを務めるポール・アルドワン准教授は語る。
「アメリカ映画の黎明期に、ニュージャージー州やニューヨーク、シカゴでの撮影は、冬場は日照不足に悩まされた。そこで、フロリダ州ジャクソンビルやアリゾナ州フェニックス、さらにはテキサス州サンアントニオで多くの作品が制作された。年間を通じて温暖な気候と多様な地形のおかげだ」
「最終的にハリウッドが勝利したわけだが、彼らは今、明らかに焦っている」とアルドワンは続ける。「税制優遇に引かれてカナダやヨーロッパに、国内でもオクラホマ州、ニューメキシコ州、ジョージア州に、エンターテインメント産業が流出している」
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